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性別変更に必要な条件の違憲判決への初期段階における向き合い方

【想定している読者層】
・性別不合の問題に関心のある方
・今回の違憲判決で心がぐちゃぐちゃになりそうな方

【想定していない読者層】
・この件に関して相当の「怒り」を抱えている方


私の見解

違憲判決の影響で心にを負いそうな人がいると思います。

①聞き上手な方に話を聴いてもらってください
②今何時、今日は何曜日、次は何食べる、明日は何する
 そんなことを考えてみてください。
③運動や演奏、創作、日記、読書(かるい雑誌等)等々
 落ち着けることに目を向けてください。
④睡眠の質が下がらないように、何か少し工夫してみてください。
 (筋弛緩法などいろいろありますので)
⑤元気なひとはそのままで。

これらは何かを忘れるためにやるわけではありません

まずは現実の生活を普通に送れるように気持ちを整えて、
集中力や興味を取り戻して、エネルギーをつけましょう。

誰も信じられなくなって死にたくなった人は、
相談窓口に電話をかけましょう。無言でも何でも良いです。

気にすることが「自分にとって意味があることなのか」考える


今回の違憲判決について、あれこれ考える事の意味はあるのか、
何か現実が変わるのか、むしろ、疲れるだけではないか、
疲れてしまっては何もできなくなってしまう。

自分が問題とどう「付き合う」か、そこを整理しよう。

①報道の問題

「性別変更に伴う条件に違憲判決がでました」以上!という報道。

その経緯や論点、今後起こり得るであろう問題の質的区別、
そういったことなしに、この一文だけ報道されると、
人は普通混乱します。

衝撃を受けてぐちゃってなった人は普通の人。

気になる人は自分自身で判決文を読みましょう。
他人の解説を読むにはまだ、時期として早いです。

②当事者間差別の問題

一般人には中々見えてこない部分として、当事者間差別があります。

つまり、「我こそは正当な性別不合なり!」と言う人がいるということ。

こちらは、
自分の正当性を主張しなければ、自分が一般大衆から差別されるので、
自己防衛のために必要な手段となっております。

一般大衆(性別不合ではない人々)の差別の目を、
自分以外の性別不合に向けようとするものです。

凄く迷惑な話ですよね。

自分に実害がないか冷静に見極め、基本は静観。
必要に応じて、
「(社会的に合意がとれそうな)正当な手段」で対応しましょう。

この当事者間差別は、違憲判決に対する一種の感情によって、
これから激化すると思います。
危ない人とは距離を置こう。

そうだ、好きな音楽を聴きましょう!
音楽は心の健康に有意義ですよ。

③カテゴライズを受ける問題

違憲判決によってある種の衝撃を経験すると、
普通、人はどう対応していいか分からなくなります。

その時、起こる事は誰でも想像できると思いますが、
①自分が分かる部分だけ引き合いに出す
②本筋の話題を無視して自分の話を始める
③極端な理解又は無理解を示す
④誰かにとって都合の良い事だけ言い出す
⑤誰かの役に立とうとして他人を攻撃する
等々です。

ここで私が一番危険を感じるのは、
「トランスジェンダーはとりあえず危険」といった具合に
大きくカテゴライズされることです。

カテゴライズしているのは、非当事者・当事者の両者です。

分かりにくいかもしれませんが、
一部当事者は「私は危険なトランスジェンダーではありません」と、
自身の正当性を主張し、非当事者からの差別を免れようとします。

非当事者は何らかの損害感から、
周囲へ攻撃を始める場合があり、
それが感情的に暴走する可能性も秘めています。
(うまくコントロールできればいいのですけども)

他人の感情より、明日の朝食をおいしく食べたい所です。
ご飯を美味しく食べる事は誰にも迷惑をかけません。

④性犯罪の問題

性犯罪の問題は、刑法の規定だと思います。

人権問題とはまた少し質が違うと思いますので、
ひとまず気にしなくていいでしょう。

無理矢理関連づけて、あれこれ考え出すと、
たぶん、とっても疲れます

⑤法改正の問題

違憲判決は「もう一回考え直してね」ってことですよね。

今回は「性別変更の条件があまりにも厳しすぎるから見直してね」
「とりあえずこの法律は無効で」ということですので、

これからまた何かが変わるのでしょう。

運動を起こしても良いですが、気になるなら署名でも大丈夫です。
「現実的に自分が疲れずにできること」でやっていきましょう。

今は集団爆発状態

現在はそれぞれが、それぞれの立場で好き勝手言っている段階です。
そのうち落ち着いて、現実的な問題として整理されるでしょう。

それまで放置しておくのも一つの手段です。

人は善く在ろうとします。
生まれながらに誰かのためになろうとします。

その目線を、誰かの命を守る力としたいですね。

性別不合の方々の中には
自傷が激しくなる人もいるだろし、
うつ病で死にたくなる人もいるだろうし、
依存症が抑えきれなくなる人もいるだろうし、
心身症で日常生活に支障がでる人もいるかも。

パニック障害で家から出られなくなったかも、
対人不安が最大値になって過酷な心理状況になるかも、
PTSD関連症状でトラウマを再体験しているかも、

この激動のなか、必要なのは
「支えてくれる人」です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

あとがき
私は支援者として判決文を読みました。
記事にするかどうかは分かりません。
ただ、性別不合について書きためておいた記事より先に、
この記事を出したいと思ってしまいました。