【intee】3つの学び
株式会社Hajimariが運営するスキルアップ型キャリア支援サービス「intee」のセルフリーダーシップゼミに参加して学んだことを記録します!
ゼミについて
このゼミは2週間に1回開催。
具体的な流れは、
課題図書→レポート→アウトプット→プレゼン (1セット)
1セット(2週間)×3回 + 最終課題
という構成。
課題図書は「物事の事の向き合い方を変えてくれる本」をテーマに与えられ、インプットを個人で行い、ゼミで感想や学んだことを共有。
それでは、本題である「私がゼミの活動を通して学んだこと」を以下紹介します!!
①リーダーシップ
課題図書第1弾!!
「採用基準」 伊賀泰代・著 ダイヤモンド社・出版
マッキンゼーの元採用マネジャーの伊賀泰代さんの経験を元に、これから世界で求められる人材の採用基準について書かれています。
その採用基準の1つ、「将来のリーダー」であるかどうか。この点では、問題解決スキルに加えて問題解決リーダーシップが強く求められます。
問題解決スキルとはご存じのとおり、MECEやロジカルシンキング、仮説思考、フレームワークなどの思考テクニックを使って、問題を整理・分析し、解を見つけるための技術です。一方、問題解決リーダーシップとは、解くべき課題(イシュー)の定義から、分析の設計、関連する組織や人とのコミュニケーションを含む一連の問題解決プロセスにおいて、リーダーシップを発揮することです。
リーダーシップがある人=自説よりも「成果を出す」ことを優先する人、チームの使命を達成するために必要なことをする人
ここで私が衝撃をうけたのは、「チーム全員にリーダーシップが必要である」ということです。1人がリーダーで、それ以外のメンバーはフォロワーだからリーダーシップはいらないという考え方だと、フォロワーはリーダーの指示が無いと動けない、指示待ちの人になってしまいます。
しかし、全員がリーダーシップを持っていると、生産性が高く、ヒエラルキーを議論に持ち込まなくて済みます。(上司の意見だから気を遣って取り入れなければならないという考えにならない、その意見が尊重されるべきか自分で判断できる→上の人も発言しやすい環境になる)
さらに成果を優先する人、「成果主義」というのがリーダーシップでポイントになります。組織全体の利益を最大化するという成果目標を全員で共有していれば、1人1人が主体的に行動し判断、そして自分が責任を背負うことを厭わないため、迅速な改善・修正を行うことが出来るようになります。
最後に、成果を達成するために「リーダー」がすべき4つのタスクを紹介します。
①目標を掲げる
チームが目指すべき成果目標を定義することです。そしてその目標は、メンバーを十分に鼓舞できるものである必要があります。
②先頭を走る
「最初の一人になる」、「先頭になる」ことを厭わないのがリーダーです。
前例がないことに挑戦することは、とても勇気がいることです。結果がうまくいくかも分からない、恥をかくかもしれない。しかし、そのリスクを背負ってでも先頭に立つ人がリーダーです。
③決める
リーダーとは、たとえ十分な情報が揃っていなくても、たとえ十分な検討を行う時間が足りなくても、決めるべき時に決めることができる人です。議論を打ち切り、決断すべきタイミングはどの時点なのか、判断できる人です。
④伝える
強いチームとは、多様な価値観をもつ人が集まったチームです。そして多様な個性の人が集まったチームでは、リーダーには常に「言葉で伝える」ことが求められるというわけです。
私はこの本を読んで、自分の中での理想のリーダー像がアップデートされました。今までのリーダーの経験の中で、上手くいかなかった時の原因も明確になりました。今後は社会に出て組織の一員としてのリーダーシップを磨いていきたいと思っています。
②成長
第2弾!!
成長マインドセット~心のブレーキの外し方~
吉田行宏・著 クロスメディア・パブリッシング・出版
著者の吉田行宏氏さんは、元ガリバーインターナショナルの専務取締役でFC事業・経営戦略・マーケティング・人事・教育・IT・財務などの担当役員を歴任され、現在は若手経営者の育成支援と、共同での新規事業創造に取り組んでいる方です。
この本には、成長とは何か、成長を阻んでいる要因と改善策、成長を促進させる方法について書かれています。
成長とは、自分のアイスバーグを大きくすることです。
出典:https://growth-mindset.jp/download/
海面に出ている部分(目に見えて分かる実力や結果)=「成果」を出すためには海中にある部分(目に見えない能力・スキル・ふるまい・習慣・行動・意識・想い・人生哲学)が重要な土台となっています。大きく成長させるためには、3つの層をバランス良く成長させることが大事です。
成長を阻害するのが、「悩みブレーキ」です。
例えば、「転職しようか悩んでいる」、「なかなか自分が思っているような評価を頂くことが出来ない」、「人間関係が面倒くさい」など、人によって様々な悩みブレーキが考えられます。
そこで、この本にはこのような悩みを減らす5つの方法が紹介されています。
1:ブレーキの存在を知る
2:ブレーキを踏まない覚悟をする
3:他責にしないは100%
4:結果は選択できないが、行動は選択できる
5:影響の輪と関心の輪
1:ブレーキの存在を知る
多くの人は、悩みブレーキを無意識に踏んでいます。まずは自分が悩んでいることを認識することで対処を考えることが出来ます。
2:ブレーキを踏まない覚悟をする
とりあえず選択した道では、悩まず進んでみることが大事です。一生の覚悟では無く、期間限定で覚悟するとハードルが低く挑戦しやすいでしょう。本では、「2年間」という期間設定がおすすめされています。
3:他責にしないは100%
他人が100%悪いとことだとしても、他の人の考えや行動を変えることは難しいことです。そこで、自分にできることをまず考えて、小さいことでも自分でやると決めて行動する習慣を身につけると悩みづらくなります。
4:結果は選択できないが、行動は選択できる
選択できない結果にはとらわれず、どんな結果でも受入れる覚悟をもちましょう。
すると、ベストを尽くすために積極的に行動を考えて臨むことが出来ます!
5:影響の輪と関心の輪
出典:https://growth-mindset.jp/download/
「影響の輪・関心の輪」 影響の輪とは 自分でコントロールできるもの(自分の思考・行動)
関心の輪とは 自分のコントロール外のもの(他人の思考・行動、政治、過去の失敗、将来の不安)
関心の輪を変えることは、ほぼ不可能です。そのため、関心の輪に執着せず、影響の輪に集中することを意識します。
そして成長を阻害するもう1つの要因は、「大きな子どもブレーキ」です。
大きな子どもの特徴は
・自己中心的
・他者を理解しない
・好ましくないプライドや執着がある
・トラウマに影響されすぎている
・正しい軸がない
ブレーキがかかると、怒りや恐れ、見栄、自己顕示などの負の感情が膨らみ、成長が阻害されます。
大きな子供ブレーキの外し方は、
自分自身の場合:他人の指摘を受入れ、「自身にも大きな子供がいる」ことをまず認識する。
他人の場合:「この人にも大きな子供がいる」という認識を持つ。
このように認識するだけで、落ち着いて冷静な対応を取ることが出来ます。社会に出ると理不尽なことで注意されてしまったり、好ましくない反応をされてしまう機会も増えるでしょう。そんなときに、「大きな子ども」という考え方で自分の中で処理し、感情的にならないように意識することが大切だと学びました。
本では、さらに成長を促進させる2つのアクセルが紹介されています。この点は、就活を始める学生にとって1番大切なポイントだと思いました。
1つ目は、「自分の理念・軸」を明確にすることです。(=自分軸アクセル)
2つ目は、「正しく強い動機」を持つことです。(=正しく強い動機アクセル)
最初に紹介されていたアイスバーグの「意識・想い・人生哲学」の1段目の部分を、しっかり明確にすることが成長のアクセルになるのでしょう。
③失敗からの立ち直り方
第3弾!!
「不格好経営~チームDeNAの挑戦~」 南場智子・著 日本経済新聞出版
著者の南場智子さんについて、株式会社DeNAのHPから引用します。
1986年、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。1990年、ハーバード・ビジネス・スクールにてMBAを取得し、1996年、マッキンゼーでパートナー(役員)に就任。1999年に株式会社ディー・エヌ・エーを設立し、現在は代表取締役会長を務める。
出典:https://dena.com/jp/company/officer.html
この本では、南場さんの生い立ちから起業し現在に至るまでの、DeNAの歴史が語られています。
特に印象的だったのは、失敗したときの立ち直り方です。
南場さんはNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で「苦しいときほどまえのめりになる人」と表現されたそうです。
そんな南場さんが苦しい状況で意識することは、2つあります。
ひとつめは、とんでもない苦境ほど、素晴らしい立ち直り方を見せる格好のステージだと思って張り切ることにしている。そしてもうひとつは、必ず後からフリ蹴って、あれがあってよかったね、と言える大きなプラスアルファの拾いものをしようと考える。
このように失敗してもその場で立ち止まらず、プラスに考えることで失敗を恐れず挑戦し続けることができるのだと考えます。
コンサルティングと事業リーダーの違いからリーダーに求められる資質や、強い組織を作るためのポイントなど、起業をしたいと考えている人には是非一読していただきたいと思いました。
また、就活生もどのような人材が求められているのかを学ぶことが出来る本だと思います。
まとめ
私はこのゼミに参加して、以上の3つを学びました。これまでの考え方がアップデートされて、社会で求められている人物像や、自分が目指したい将来像が具体的になりました。もっと自分と向き合って、自分の軸や動機は何か考え、失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢を意識して、就活に注力します。
とても有意義な1ヵ月間でした。ありがとうございました。