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【Nanabunnoni. 】オリジナルルアー「ツインブレードクローラーミニ」の解説

そのルアービルダーの「顔」となるモデルってあると思います。

例えばMPBさんだったら「ボアシリーズ」でしょうか、MBさんだったら「MBX」…いや「リーファーシリーズ」?、スペードスリーベイツさんだったら「スペード」?、リドルベイツさんだったら「ヴィヴィアン」?、プロッツさんだったら「ボクサー」?…

…いやもうプロビルダーさんだと有名なモデルがありすぎて、例えに出すのは大失敗でした。汗

まぁ、とにもかくにも「顔」、いわゆる看板商品的なものって、ナナブンノニで言ったら間違いなく「ツインブレードクローラー」

これが私がルアー製作を本格的に始めて産んだ最初のモデルですしね。

よく「ちょっと大きめのオリジナルサイズ」をリリースしたのちに「タフなフィールドにも強いジュニアサイズ」をリリースするのはバス釣りメーカーの常套手段ですが、ツインブレードクローラー(以下、TBC)に関してはホントにそんな構想全くありませんでした。

そもそもTBC自体、「デカハネカテゴリ」の中で見れば最小レベルのサイズですから、これをダウンサイジングする必要性はないわけですよね。

じゃあなんでミニサイズを…というと、単純な話、デカハネではない通常のクローラーベイトを使う場面でも自作ルアーを使いたいと思ったからです。

※通常の…というのはデッドスロー特化とかではなく、ポンパドールやデカダンストーイといった、レギュラーリトリーブで使うようなハネモノのこと。

そうなると当然、ロングアルミウイング搭載ではなく、もう少し小さいウイングを搭載させることになります。

そんなわけでハネモノ界の万能アルミ羽根、バスポンドさんの「スラント羽根」を採用。

ヤマトクローラーでも使われてるやつね。

あとは早巻きしても強すぎないよう、ボディやブレードのサイズをダウンサイジングして試作を重ねたわけです。

2022-23年頃に製作したTBCミニ。
ブレードはTBCオリジナルと同じもので、ボディサイズもちょい大きめ。
最終的に形状と仕様を確定したTBCミニ
※手前に写ってるTBCオリジナルはお気になさらず。

TBCミニプロト(上の写真)は、最終形態(下の写真)よりもやや大きく、ブレードもオリジナルサイズと同じ、ZAPPのツインブレードを装着しています。

プロトでも釣れたは釣れたのですが、ミスバイトが多かったり、泳ぎが少しダルく、やや安定しない?ような印象でした。(もちろん使えるレベルではあると思うし、ウイング角度のチューン次第でどうにかできたりはするんですが)

加えて、使ってるうちに「これだとあまりオリジナルサイズと差別化できてない気が…」と感じるようになってしまい、もう少しだけボディをコンパクトに修正してみることにしました。

あとは、ブレードも色々試しましたが、最終的には日本の部品屋さんのウィローリーフ#1.5を装着することで狙った動きとなりました。

ブレードはスイベルかましていません。

これ、小さいのに結構厚みがあって重いんですよ。そこが自分としては良い方向に働くと感じました。

抵抗がそんなに大きくない割に重量があることで、動きのばたつきを抑えられ、なおかつアピール力も失わず…みたいな。

で、生まれたのがコチラ。

2024年6月に釣ったTBCミニフィッシュ✌️

あ、あとフックを変えたりもしてますね、その話はまぁいいか。とりあえず「もうこれ以上改良しなくていいや!!!」と満足できるものに仕上がったので、TBCミニで試行錯誤するのはおしまいとしました。

釣果も伴ってるし、満足です!!

あとは細々と作って行こうかなと思います。まぁ、これもTBCほどまでではないものの、材料費も手間もかなりかかるので、あんま作りたくない系のルアーでありますが、、、(←なんでルアー作りしてるんやコイツ)

ハネモノはボディの芯出し、穴あけ、リグ組が大変なんよ…

そんなわけでTBCミニの紹介記事でした。

次はTBCマイクロ(エラストマー製)の開発やな!!(違)

今回も駄文を最後までお読みいただき、ありがとうございます。ではまた。

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