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『透明な夜の香り』 香りの記憶
森に囲まれた洋館で
オーダーメイドの香りを作る
天才調香師の物語
香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。
新・直木賞作家が紡ぎだす、秘密の香り。
「言葉の意味を越えて、嗅覚が際立つという稀有な体験をさせてくれる小説である。」小川洋子(解説より)
発売日 2020年4月10日
── 目に留まった言葉
今回は香りを主に
梔子(クチナシ)の白い花は甘く重い香り
深く咲くイリスは華やかなのに土の温かみもある香り
黄金色の金木犀はアプリコットに似たフルーティーフローラル系の香り
モンシロチョウの翅はレモンの香り
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「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから」
海馬とは記憶をつかさどる脳の部位
紺色の部屋で紺色の声の朔さん
お話は軽やかハーブと
重みのある根や土の香りが漂ってました
千早 茜 (ちはや・あかね)
2021年『透明な夜の香り』第6回渡辺淳一文学賞
1979年、北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。
2008年『魚神』で第21 回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37 回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。
その他の著書に、『わるい食べもの』『神様の暇つぶし』『ひきなみ』など多数。
ガラス作品 松本裕子
写真 中村早
装丁 大久保伸子