脳出血とは?
【脳出血の病態生理】
脳出血とは、脳内の血管が破裂して脳内に出血することを指します。この出血によって脳組織が圧迫され、また、脳内の血流が阻害されることで、脳細胞が障害を受けることが起こります。そのため、失調や麻痺といった症状が現れます。
【脳出血の検査】
❏MRI、CT、脳血管造影などの画像検査
※ MRI検査の前は必ず義歯や補聴器、アクセサリー等の外し忘れがないか確認しましょう‼️
だいたいの病院には独自のチェックリストが準備されているハズなので、ひとつひとつかくにんしてから検査に向かいましょう。
❏脳波検査
❏脳圧測定(脳室ドレナージ)など
※ドレナージ管理については厳重なインアウトバランスの管理やゼロ点設定等、覚えておくべき事が多い為また個別にまとめたいと思います。
【脳出血の治療方法】
❏手術による除去
・検査後、医師により手術適応が判断されますが、主治医に指示を仰ぐ立場として、ある程度の基準を頭に入れておく事も必要です。
❏脳圧を下げる薬剤投与
❏脳浮腫の緩和
【急性期】
⒈グリセオール
⒉マンニトール
→これらは浸透利尿剤であり、薬剤が高濃度である為、投与後、血液の浸透圧が上昇⇒脳組織浸透圧との浸透圧差が上昇します。その結果、脳組織内の水分が血管に流入し脳浮腫を予防する事に繋がります。
❏対症療法
【主な症状】
・片側の手足の麻痺,痺れ
・構音障害(喋りにくさ,呂律難)
・歩行困難
・頭痛
・めまい
・嘔気,嘔吐
→患者さんにとって特に緊急性の高い症状は頭痛や嘔気,嘔吐じゃないかと思われます。
嘔気の訴えが聞かれた際は、吐物による窒息を防ぐ為軽い側臥位をとり、主治医の指示に従って制吐薬や鎮痛薬を投与しましょう。
【脳出血の看護方法】
・バイタルサインの観察
・脳圧測定(ドレナージ管理中)
・意識状態の評価(JCS,GCS)
・抗凝固剤などの投薬管理
・安静管理
・局所処置の管理、術後の装具管理
・呼吸、循環管理など
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?