千歳くんはラムネ瓶のなか 2 - 「その幻滅ってやつは、きっと大切に想っていたはずの相手を傷つけるぞ」
「多くの恋愛が幻想から始まるのは否定しない。だけど幻想を手に入れようとすると大抵の場合は幻滅で終わる。そしてその幻滅ってやつは、きっと大切に想っていたはずの相手を傷つけるぞ」
恋のアドバイスを友人を好きになった同級生に行う主人公の朔の言葉。
恋愛に限らず、理想と現実がリンクしないことはよくある話。自分の想いを通じて何かを見るということは、そのものの真実から目を逸らすに等しい行為だ。
だからこそ、相手のことは、正面から見る。幻想じゃなく、現実で。陰からでも、後ろからでもなく。
自分の気持ちというフィルターを外し、相手を知ろうと素直に接することこそが、人と付き合う最初の一歩なんだと思う。
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