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こんな偶然があるなんて!
関西のラジオ番組に、ブラックマヨネーズの吉田氏がゲストで来た。
吉田:「六車さんの従妹で、日吉ヶ丘高校に通ってた人います?
僕、日吉ヶ丘高校なんですけど、同級生に「六車さん」って人がいて。。。」
六車:「えーっ!そうなんですか!」
吉田:「年上の従妹で、『六車さん』ています?」
六車:「年上の従妹ですか?六車の姓が付く従妹は、全員年下ですよ。」
吉田:「あれ。お姉さんもいませんよね?そしたら誰や?
その人、高校時代からモデルやってて、、、。」
六車:「え?六車の名前で、私の従妹で、モデルやってる人???」
そんな人いない。一体誰のことだ?
六車なんて珍しい名前、そんなにいるものでもないし、、、。
頭を悩ませていると、会話を聞いていた番組プロデューサーが、ひとこと。
「その六車さんって、お前と違うの?」
吉田&六車 「え~~~っっっ!!!!!」
そうなのである。
その『六車さん』とは、私のことであった。
そもそも、最初から「六車さん、僕と高校の同級生なんですよ!」
と言ってくれれば話は早かったのに、なぜ吉田くんは従妹だと
思ったのだろう?
それには、深いわけがある。
数年前、まだ私がモデル事務所に所属していた時のこと。
ブラックマヨネーズのお二人と仕事でお会いしたとき、
年齢を尋ねられたらしい。(私は覚えていないが。)
吉田:「六車さんって、何歳ですか?」
六車:「26歳です。」
吉田:「僕より年下なんですね。」
ここに、全ての根源がある。
実は、当時の私は年齢を詐称していた。
いや、これは仕方が無かったのだ。悪気は無い。
関西のモデル業界では、よくある話だ。
この頃の私は、仕事に行くたびに年齢が違った。
したがって、その都度マネージャーから
「今日は24歳だからね。」「今日は26歳だからね。」
と念を押されていた。
しかしそんな事情を、吉田くんが知るはずもない。
あの時交わした会話により、私を年下だと思い込んだ彼は、
『同級生の六車さんは、きっと従妹なんだろう』と思うようになった。
この数年後、私はアミューズへ移籍し、
日替わりだった年齢を実年齢に戻すこととなる。
実年齢に戻った私と、私を年下だと思い込んでいる吉田くんが再会して、
会話が噛み合わないのは当然のことだ。
いやはや。
まさか吉田くんと同じ高校に通っていたとは知らなかった。
人のご縁は、不思議なものである。
おかげで、ラジオの本番は大いに盛り上がった。
mail&fax募集テーマは、『こんな偶然があるなんて』。
大いに盛り上がったのは、吉田くんと私が同級生だったという
『こんな偶然があるなんて』よりも、
私の年齢詐称事件だったことは、言うまでもない。