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好きやねん、関西!

二歳の娘にご飯を食べさせていた時のこと。
「ご飯から食べる?納豆からにする?」
「うーん。。。」

どれから食べようか、迷う娘。そこで、
「そんな時はね、この歌を歌えばいいよ!
〽どれにしようかな、天の神様の言う通り。プッとこいてプッとこいてプップップッ。もひとつおまけにプップップッ。か・き・の・た・ね!〽
よぉし!お味噌汁からにしよう!」

娘はキャッキャと喜んで、お味噌汁から食べた。
すると隣で聞いていた主人が、
「何、その歌?どうして関西人は何でも下品なの?」
と苦笑い。主人は、横浜生まれの横浜育ちである。

「え、知らないの?京都ではみんな歌ってたよ。」
「知ってるよ。でもさ、こっちの人は
〽どれにしようかな、天の神様の言う通り。
おまけのおまけの汽車ポッポ。な・の・な・の・な〽
だよ。」

「な・の・な・の・な?なんじゃソレ?『プッとこいて』の方が
おもしろいやん。『神様』って言うてるのに『プッ』とこくんやで。
おもしろいやん。」

「全く理解できない。『だるまさんがころんだ』もさ、関西の人は
『坊さんが屁をこいた』って言うでしょ?」

「アホやな、続きがあるねんで。
『ぼんさんが屁をこいたら、匂いだらクサかった!』や!」

「もっと下品だよね。」

あれれ。
関西人のこのユーモアを、関東の人間はわからんか?
これは『下品』ではない。『おもろい』のである。
関西には、おもろい替え歌が山盛りあるぞ。

『靴が鳴る』の、替え歌。皆さんはご存知だろうか?
「おててつないで野道を行けば」の、あの名曲である。

〽おててんぷら、つないでめきん、野道を行けババちゃん、
みんな、かきくけこんにゃく、ハナクソまるめて梅仁丹!
すーっぱい味がする、うめじんたん〽

ほら、おもしろい!

『野道を行けばー』と歌っては、あまりにも普通である。
『ババちゃん』をつけることによって、笑いが生まれるのだ。
ちなみに『ババちゃん』とは、ウンチのこと。
いかにも子供らしい言葉遊びがあり、楽しい替え歌ではないか。

これなんて、どうだ。
誰もが知ってる『アルプス一万尺』の替え歌である。

〽いなかのじっちゃんばっちゃん、芋食って屁?して、
パンツが破れて死亡した〽

うーむ。すばらしい。
田舎のジジババが、お芋を食べてオナラをする。
しかしここで、トラブルが発生するのだ。
いかほどの爆音だったのだろう?
オナラの衝撃でパンツが破れてしまい、挙げ句の果てに
死亡してしまうのである。
実に想像力に富み、のびのびとした歌である。

では、『ABCの歌』の替え歌もご紹介しよう。
せっかくだから『ABCの歌』のメロディで、声に出して歌ってくれたまえ。

〽ABCの階段で、カニにチンコ挟まれた。
イータイ、イータイ、イータイよ。
イータイ、イータイ、イータイよ。
赤チン塗っても治らない。
黒チン塗ったら毛が生えた〽

いかがかな?
思わず笑顔になったのではないだろうか。
赤チン塗っても治らなかったのに、黒チンを塗ると、
ケガが治るどころか毛が生えてしまったのだ。
もはや『ABCの階段』ではなく『大人の階段』である。
夢が詰まった、ファンタジーな作品だ。

ご紹介した数々の下品な歌は・・・いや、失礼。
このおもろい歌の数々は、関西の下品な文化…
いやいや、誇るべき文化なのである!

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