初夢
明け方、トイレに行きたいなぁと思いながらも面倒で寝ているとき、
「夢の中で用を足している」なんて経験は、誰しもあるのではないだろうか?
この日、私もまさにそうであった。
冬の寒い朝、暖かい布団から出て、
冷え切ったトイレまで震えながら行くのかと思うと、
なかなか起きられない。
「あぁ、トイレに行きたい。」そう思いながら、ウツラウツラしていた。
夢の中で、私は温泉に入っていた。
「あれ。すごくトイレに行きたい。でもお風呂だし。。。どうしよう。」
私は迷った。
湯船から出て全身を拭き、それからトイレに行くのは面倒くさい。
かといって四十路を超えた大の大人が、小学生のように風呂で用を足すのか?
でも、もうガマンも限界だ。
どうしよう?
お湯の中ならバレない・・・よね?
「ええい!今日は仕方がない!」
何がどう仕方がないのかわからないが、夢の中の私は、
気持ちよく湯船で用を足してしまった。
はぁ~。シアワセ。
私が至福の時を満喫していると、隣で2歳の娘がキャッキャと騒ぐ声が聞こえた。
「あ~ん。」
見ると、たった今、私が用を足したばかりのお湯を、
口に含んで遊んでいるではないか!?!
「せりちゃん!ダメ!お風呂のお湯は汚いから、絶対にダメ!ぺ~しなさい!」
娘がむせるほど背中を叩き、必死に吐き出させる。
「ダメよ!お風呂のお湯は汚いから!」
「ダメよ!出しなさい!」
そこで、目が覚めた。
2018年、私の初夢である。