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初春文楽公演「良弁杉由来」国立文楽劇場 2023年1月
一部も見ました。以前も見たので2回目。
地味っちゃ地味な話なので、子供を持たない私からすると共感ポイントが少なく、前回は途中寝落ちして、充実のデジタルデトックスタイムを楽しみました。
今回は見る目が肥えたのか、ゆったりしながらじっくりと見ました。
まず、渚の方。なんと幸薄い。思いの外、お顔も幸薄い顔立ち。子供が鷲に連れ去られる前のシーンは、その後の成り行きを知ってるからこそ、切なくなってしまいました。
そして、鷲。でかい!
初春文楽公演第1部は「良弁僧正1250年御遠忌」として『良弁杉由来』を上演中。幼児が鷲にさらわれる話は他にもあり、敵討と組み合わせた『玄恕上人御由来』の改作『花衣いろは縁起』は、浄土宗の玄恕上人(魯洞)の話とし、「鷲の段」は上演頻度の高い場面でした。
— 国立文楽劇場(大阪・日本橋) (@nbt_osaka) January 14, 2023
公演情報⇒https://t.co/KPCfUA8i6T pic.twitter.com/M40PGKNaJR
縮尺とか遠近法とかガン無視したサイズ感が楽しい。
鷲に連れ去られた幼児が偉いお坊さんとして出世してるわけですが、苦労人だけあって心が広いこと…
母親である渚の方を苦しめたことを土下座して謝るあたり、さすがだと思い…
こんな立派なお坊さんが我が子だとは信じられない、というところから、最後には、立派な我が子を眺める母親の顔になる。
そんな微妙な変化に心動かされました。(結局泣いてる)
というか、表情の変わらない人形でどうやって表現してるのか、まったくのミステリーです…これが人間国宝の芸…
そして。
黒衣さんに遣われたツメ人形さんたち。
物を投げてキャッチする曲芸シーンが楽しかった…!
ツメ人形の頭の上で棒回した人、誰…笑
黒衣さんの配役、後からでも発表してほしいです。
いつもね…「大ぜい」って、雑に一括りじゃないすか。
推し活の時代の令和には、くくりが大雑把すぎやしませんか…?
配役はその日居る人で割り当てするらしく。だから楽屋に張り出されるらしいのです。それで事前に発表できないらしいのですが。わかりますけど…
なんなら写真撮ってOCRで文字要素をテキスト化してウェブサイトに自動的に反映してTwitterに流し込む仕組みを導入してあげたい…
なんて、(仕事柄)ついつい妄想してしまいました。
あと「又平」というかしらが好きなので、又平さんが話の鍵を握ってるのでニヤニヤしました。
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こんなコミカルなお顔なのに「キリッ」としてる時も結構あって、そのギャップに萌えます。
又平さんのストラップも発見!これは嬉しいお土産…今回の大阪遠征の戦利品です❤️
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