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令和4年12月文楽鑑賞教室「絵本太功記」(えほんたいこうき)夕顔棚の段/尼ヶ崎の段 2022年12月9日


明智光秀。大好きな戦国武将です。一昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」も存分に楽しみました。

本能寺の変は、言わずと知れた、日本史最大の山場であり最大のミステリー。下剋上の理由はさまざまな解釈があります。今でも新説が出てきたりして、日本史ファンでなくても興味を掻き立てられますよね。

ダークヒーロー好きな私としては、明智光秀を描いた絵本太功記、惹かれずにはおれません。

この演目の光秀はとにかく勇猛で筋を通す、正統派の光秀キャラです。

Aプロを見ました。光秀は吉田玉志さん、息子の十次郎は吉田簑太郎さん。

とっても良かったです!!

普段から文楽はライブの良さがあるなぁと思いますが、芸と芸の真剣勝負のぶつかり合いだからこそ、公演によっては一段上の興奮をもたらすことがあるんですよねぇ。

そんな、ゾクゾクする舞台でした。

吉田玉志さんの光秀。出た瞬間、只者ではない雰囲気。下剋上を成し遂げた直後の闘争心が抑えきれない雰囲気で、ゾワっとしました。

吉田簑太郎さんの十次郎、若々しくてよかったなぁ。初陣が山崎の戦という悲劇。武勇を立てようと張り切って出陣していったのが痛々しくて泣けました。光秀に首根っこ掴まれて気付させられるシーンなど尚更、戦の残酷さを感じてしまいました。

(このチラシのシーンですね)

実は、文楽を初めて見るという友人が偶然同じ公演を見たことが後でわかり。

友人もかなり感動したみたいで、文楽のファンになったとのこと。迫力凄かったし、めっちゃ泣いたと言ってました。

鑑賞教室はいつもより若手の技芸員さん達がメインの役所を勤める習わしだそうです。だからこその気迫も感じられました。見てよかったー、と思う公演でした。

年に一回の鑑賞教室は、丁寧な解説付きのパンフレットも付いてくるのでお値打ちです。

光秀の母、皐役をされた豊松清十郎さんのブログ。独特の文章が癖になり愛読してます。

配役表

https://www.ntj.jac.go.jp/assets/files/0412haiyaku.pdf

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