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間接キスでドキドキ…♡ 30代女子が語る、あの頃の恋愛と、ちょっとしたテクニック


 間接キス――それは、恋愛におけるささやかなハプニングであり、意識せざるを得ない「特別な儀式」のようなものだと思います。昔、友達同士で同じペットボトルを回し飲みしたときには何とも思わなかったのに、好きな人が絡むと話は別です。「あ、これ間接キスじゃん」と意識してしまう瞬間には、何か特別な化学反応が起きているような気がします。

 私が初めて間接キスを「効果的だ」と実感したのは、大学生のときでした。同じゼミの彼とコンビニで買ったコーヒーを飲みながら帰っていたときのことです。なぜかその日は私が「飲んでみて、美味しいよ」と、自分のコーヒーを差し出しました。彼は「本当に?じゃあちょっとだけ」と一口飲み、「うん、美味しい」と微笑みました。その瞬間、私は不意打ちをくらったような気持ちになりました。彼が飲み終えた紙カップを受け取る手が、何となく震えていたのを覚えています。

 間接キスというのは、直接的なスキンシップではないけれど、心理的にはそれに近いインパクトがあると思います。好きな人が自分の飲み物を口にするだけで、なぜこんなにも胸が高鳴るのでしょう。たぶんそれは、間接的に自分の「領域」に触れられたような感覚を覚えるからかもしれません。ペットボトルやストローという小さな物体を介して、相手との距離がぐっと縮まったように感じるのです。

 それだけではありません。間接キスには、少しの「恥じらい」がつきものです。それがさらに効果を高めるポイントだと思います。例えば、会社の飲み会で隣の席の彼が「これ美味しいよ、ちょっと飲んでみる?」と自分のグラスを差し出してきたとき。周囲はただの飲み物の共有だと思っているけれど、内心ではドキドキが止まらない。「あ、これは間接キスだよね?」という認識が、自分たちだけの秘密のように感じられるのです。

 逆に、意図的な間接キスを演出してくる人もいます。以前、合コンで出会った男性が「このカクテル、絶対好きな味だと思う」と言いながら自分のグラスを差し出してきたことがありました。私は一瞬「これって狙ってる?」と警戒しましたが、その場の雰囲気もあって「じゃあ、ちょっとだけ」と口をつけました。結果的にその人とは何も進展しませんでしたが、あの一瞬の距離感の近さは記憶に残っています。

 ただし、間接キスには注意も必要です。お互いが「気まずさ」を感じてしまうと、一転して雰囲気が悪くなることもあります。たとえば、同僚が回してきた飲み物を「今はちょっと…」と断ったときの微妙な空気。そこにあったのはただの飲み物の共有なのに、相手を拒絶したような印象を与えてしまうことがあるのです。こういう場面では、軽く笑いながら「間接キスになっちゃうから!」と冗談を交えると和むでしょう。

 それでも間接キスは不思議な力を持っていると思います。直接触れることがまだ少し恥ずかしい段階の二人にとって、それは心の距離を縮めるきっかけになります。例えば、一緒に映画を観に行った後、ポップコーンを同じカップから食べるだけで、何か特別な絆が生まれる気がします。相手にとってはただの行為かもしれないけれど、自分の中では「あ、これも一種の間接キスだよね」と意識してしまうのが面白いのです。

 最後に、間接キスの魅力を最大限に感じるためには「自分が楽しむ」ことが大事だと思います。小さなハプニングとして笑い飛ばすのもよし、少しドキドキを楽しむのもよし。恋愛において間接キスが持つ微妙な効果を、私はこれからも研究し続けたいと思います。きっと、そこにはまだまだ知らない魅力が隠れているはずだから。

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みさき なな
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