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ミニスカートは誰のため?女の心理を教えたる

 夕暮れの渋谷、人混みの中を歩く一人の女性。短いミニスカートに高いヒール、大胆に開いた胸元。その姿は周囲の視線を釘付けにする。彼女たちは一体、誰のためにその短いスカートを履いているのだろうか?

 私もミニスカートを履く一人だ。脚に自信があるわけではないし、特別、男性ウケを狙っているわけでもない。でも、あの短いスカートを履くと、背筋が伸びて自信が持てる気がする。

 ミニスカートを履く女性の心理は、きっと複雑だ。

 「男性の視線を意識している」という単純な見方もあるだろう。街を歩いていると、確かに男性からの視線を感じる。好意的な視線もあれば、そうでないものもあるけれど、正直、少しドキドキするのも事実だ。

 でも、それだけじゃない。大学時代の友人との飲み会で、おしゃれなカフェに行った時のこと。周りの女性たちのファッションをチェックしていると、ミニスカートを履いてきた友人が「それ、どこのブランド?」と注目を集めていた。女性同士の視線って、男性以上に厳しいことがある。「あの子、可愛いけど服のセンス微妙じゃない?」とか「派手すぎて必死感がすごい」とか、鋭い批評が飛び交うことも。だからこそ、自分を「一番魅力的に見せたい」と思うのは自然なことなのかもしれない。ミニスカートや胸元が開いた服は、「私はこんなに自信がある」という無言のアピールにもなっているんだと思う。

 だけど、彼女たちの気持ちをもっと深掘りすると、「他人にどう見られるか」以上に、自分自身の満足感が重要なのかもしれない。

「ミニスカートを履くと、なんだか気分が上がる」
「鏡の前で自分の足を見たら、綺麗だと思えた」

 そんな風に、自分へのご褒美として、あえて大胆なファッションを選ぶ人もいるだろう。むしろ、周りからどう思われようと関係なく、「これが私なんだ」と自分を肯定する手段として着ている場合もある。

 私自身もそうかもしれない。ミニスカートを履くと、気持ちがシャキッとするし、何だか自分が強くなった気がする。それはきっと、過去の自分と向き合ってきた証だから。

 中学時代、私は自分に自信が持てなかった。周りの女の子たちと自分を比べて、劣等感を感じていた。好きな男の子に告白した時も、うまくいかなかった。あの頃の私は、いつも暗い顔をして、自分の殻に閉じこもっていた。
 でも、高校に入ってからは、積極的に人と関わるように心がけ、色々なことに挑戦した。そして、少しずつ自信を取り戻していく中で、ファッションにも興味を持つようになったんだ。初めてミニスカートを履いた日、鏡に映る自分の姿を見て、私は初めて「自分は悪くない」と思えた。それは、私にとって大きな自信になった。

 もちろん、露出が多い服装にリスクが伴うことも知っている。夜道を歩くときは、人通りの少ない道を避けたり、常に周りを警戒したり。実際、以前、電車の中で痴漢にあったたこともある。

 それでもなお、ミニスカートを履く理由は、単なるファッションの域を超えている。ミニスカートは、私にとって、過去の自分と決別し、新しい自分になるための、いわば「お守り」のようなものなのかもしれない。

 「ミニスカートは誰のため?」という問いの答えは、実はとてもシンプルだ。それは「自分のため」なのだ。もちろん、人によっては誰かの視線を意識している場合もあるだろう。でも最終的には、「これを着ると自分が嬉しい」「これが私らしい」と思えるからこそ、ミニスカートを選ぶ。大胆なファッションをまとって街を歩くその姿は、ある意味で「私という存在を認めてほしい」という心の叫びでもある。

 ミニスカートは、女性の自由と自信の象徴。彼女たちの選択を尊重し、その輝きを認めたい。

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みさき なな
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