お寺で何をすればいいだろう
パロロ本願寺というお寺に出入りしている。東本願寺系のお寺で、「パロロ」は地名だ。はるか100年前、日本人がたくさん住んでいたモイリイリ地区に建ったのが始まりで、ワイアラエ地区に移転し、さらにパロロに移転して今に至っているらしい。
本堂と階下には広々としたホール。盆ダンスができるほどの駐車場、裏手にドミトリー、開教師の居宅など。お墓はないけれど、小さなガーデンも。バナナが増殖し、うっそうとしたスペースだったのだが、この数年で素晴らしい畑として開拓(大袈裟)され、大根やらレタスやらネギやら、ちょっとあると助かる系の野菜が育っている。
夕方にはパラパラと雨が降って、虹が出たり。とっても居心地のいいお寺。
時々、お邪魔してはお茶を飲み、本堂入り口脇のテーブルでダラダラしながらこれらを満喫。
これを独占するのはもったいない。みんなと分かち合いたい、という思いもあって「寺カフェ」をしたりしているのですが、お寺、すごく可能性を秘めていると思うのですよね。
かつては「婦人会」が活発で、みんなで手仕事品を作ってバザーやボンダンスで売ってファンドレイズしたり、お寺のイベントのサポートをしたり。一つのコミュニティとして相互サポート機能を果たしていた。今や高齢化がすすみ、婦人会は消えてしまった。また、日系移民の三世代目が70代ぐらいになり、彼らの世代となると日本語がわからない人も多くなり、それにつれてお寺に帰属意識を持つ家族も少なくなっていく。檀家さんも減っていっているので、お寺のこれからについて危機感を抱きつつある。
お寺はお坊さんや仏につながる者たちの修行の場であるとともに、日々の暮らしにスピリチュアルな意味でのサポートを提供する場でもある。苦しいときや困っているときに駆け込める場としてのお寺は、カウンセリング的なものと親和性がありそうな気もする。
この広々、みんなで集まれる場。大きなキッチンもあるし、なんかできると思うのだよね。なんかいいアイディアがあったら、教えてね。