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熊野歩きと「ああ、できるんだ」っていう感覚

星野先達と行く熊野リトリートに参加した。昨年に続き、2回目で、星野先達という羽黒山の山伏さんとともに、熊野のさまざまな場所を訪れる。
プロデュースは熊野ロコガールの西谷安代さん。彼女とはジョアンナ・メイシーのカミング・バック・トゥー・ライフの読書会で出会って、そのあと、ニシイさんと3人で団子三姉妹と呼ばれながら、3ヶ月に1回ぐらいのペースでオンラインで、ジョアンナ・メイシーのワークをあれこれ試してきている。

今回の熊野リトリートのテーマはニシキトベと女性性。女性性にはあまり興味がなく、ニシキトベの話も「そういうこともあったのかもね」と思いながら本を読んだ程度。先達ファンや神代のころのお話にむっちゃ興味のある方に申し訳ないほど、「そうなんだ〜」というスタンス。それよりも、やっちゃんやニシイさん、そして読書会や昨年お会いした方たちとの再会がとっても楽しみで、実際、会えるとすごく嬉しい。つながりを取り戻すワークのファシリテーション・スキル・トレーニングでお世話になった斎藤由香さんやみかえさん、由香のパートナーであり、ジョアンナと仕事していたショーンも参加してて、なんとも楽しい。

去年もだったけど、今年も15分ぐらいの山道の急登っていうのが入ってて、「いや〜、いつも500歩ぐらいしか歩いてないのに、大丈夫かなぁ」と心配だった。たかが昔の石段なのに、だんだん、足が上がらなくなる。もう、「自分の足が上がらないって、どういうこと!」ってちょっと怒りつつ、なんとか登りきり、安堵しつつ、呼吸を整える。日常でゼーハー言うほど、何かをやるってことがなくなってる。でも、山に行ったら否応なく、そこに行きたいのなら登れ、と。みんなも登ってるし、山伏さんも登ってるから、まあ、行くしかない状態になるのがおもしろい。

登った先には、えも言われぬすばらしい瀧。瀧壺の美しいみどりがかった水の色。その気の人は水着を持って行っていて、けっこうな冷たい水の中、瀧壺側に泳いで行った。先達は褌姿。みんな、カッコイイ。

リトリートが終わったあと、本宮大社をお参りした。本宮大社には下の鳥居から大社まで158段の階段がある。24段ぐらいごとに平坦部分があって、そこであがった息を整える。帰り道、高齢の女性が杖をつき、肩で息をしながら登っていた。なんか、これって健康に良いのでは? みたいなことを考えてしまった。山の上にあるのは信仰や宗教的な意味も大きいけど、日々のお参りが健康につながる。お山の上の、階段登る神社さんがスピリチュアル、マインド、ボディに効くものになっているのだなぁ、と変な納得をしてしまった。

ほんの15分ほどの登りでも、2泊3日のリトリートでも、「ちゃんとできたじゃん!」「やった!」という感じになる。あれこれ計画してコンプリートしたり、行こうと思ったところにちゃんと行けたりすると、なんだかとっても達成感がある。ゴールというわけではないのだけれど、何かを設定してコンプリートするってハマりやすいことでもあるのだろうなぁ。

体の感覚として「できた」とか「やった」って実感したのは、久しぶりな気がする。なんか、これって健やかだなぁと感じた山歩き、神社巡りでした。

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