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#37 チャリン・キャニオン、コルサイ湖、キャンディ湖、ブラック・キャニオンツアー

受付近くのコモンエリアでまったりしていると、インド人の旅行客が受付のカザフスタン人の男の子に何か質問しているが、インド訛りの英語が凄すぎて、カザフスタン君はさっぱり理解できない。私はインド英語に強いので、シンブラックへの行き方が知りたいんだって。と通訳してあげる。英語から英語に通訳するという不思議。

インド君は私の前のソファーに座ると、チャリンキャニオンにも行きたいんだけど、ブッキングドットコムに掲載されているツアーに参加するか迷っていると話し始めた。1日でアルマティ周辺の観光地4ヶ所を回るツアーで160ドルだと言う。私もちょうどチャリンキャニオンどうしよっかな〜。渓谷にそんなに興味ないような気もするし、アルマティではタジキスタンに備えてのんびりしようと思っていたし、行くべきか行かぬべきか…と考えていたところだった。少なくとも1日で全て回るツアーには参加したくない。しかも1日で160ドルは相場からしてかなり高い。彼としては問題ない価格だと思うと考えているようだけど…その値段だったら&1日で回るツアーは行きたくないな。やっぱ行かなくていいか…と考えていたところ、中国人女性がフロントに現れて、チャリンキャニオン行き、1泊2日のツアーについてカザフスタン君に相談し始めた。

彼女の知り合いが130ドルで1泊2日のツアーに行くので、私も参加したい。とカザフスタン君に伝えている。アルマティ・バックパッカーズはコネのあるツアー会社があって、そこに旅行客を送り込んでいるのだが、そのツアー会社にすでに彼女の友達のマレーシア人が130ドルで申し込んだから、私も申し込みたいという事だった。

それを又聞きしたインド君と私はそれは素晴らしいツアーだ!と言うことで、私たちも申し込めるかカザフスタン君に聞いてみた。カザフスタン君はすぐにツアー会社に電話して確認してくれたが、ツアー会社が電話に出ない。そうこうしているうちにもうひとり中国人が加わり、大所帯になった。

皆出かける先があると言うので、カザフスタン君がツアー会社を含めたWhatsAppグループを作ってくれた。インド君はシンブラックへ、私と中国さん、中国ちゃん、マレーシア君、オランダ君は市内観光へ繰り出した。

しばらく経って、ツアー会社からWhatsAppグループに連絡があった。ツアーのお申し込みありがとうございます!1人あたり150ドルです。とのこと。ん?130ドルではなかったのか?中国さんに聞くと、マレーシア君が130ドルと言ったとのこと。マレーシア君になんかツアー会社150ドルだと言っているけど、どう言うこと?と確認すると、120ドルになるようにナナ交渉してくれない?との事。は?なんで私が?しかも10ドルさらに安くなっているし?

なんで私が?と聞くと、マレーシア君は別のニュージーランド人の友達2人とも、別のツアー会社のツアーに130ドルで参加する約束をしてしまっており、こっちのツアーが120ドルに下がれば、ニュージーランド人2人もこっちのツアーに引き込んで、参加人数を増やす事ができる。俺はニュージーランド人とやり取りしなきゃならないのでナナがこっちのツアーを代表して交渉してくれとの事。

ツアー会社に聞いてみると、10人集まれば120ドルになるが、今の人数だと1人あたり150ドルとのこと。どこから130ドルって出てきたの?とマレーシア君に聞くと、わからない。中国さんの希望価格だと思う。彼女に130ドルと言われたから、130ドルで決定したんだなと思ったとの事。なんだそりゃ。つまり、中国さんとマレーシア君のコミュニケーションエラーの尻拭いを私がさせられる訳だ。しかもマレーシア君は、120ドルに下がらなかったら、俺ニュージーランド人の方のツアーに参加するから〜そっちは残り2人しか参加できないらしいぜ。とか超自分勝手なことを言ってくる。

仕方がないのでツアー会社と交渉を始める。120ドルだと聞いたので参加を決めた。話が違うなら参加しないかもしれない。別の人も降りると言っている。このままではどんどん人数が減り、値段だけが上がってしまう。10人とは同じホステルからでなくてもいいのか?そちら側でも探してくれているのか?今こちらは5人参加者が決まっている。120ドルになればもう2人増えるかもしれない。

ツアー会社は最初はマレーシア君が抜けて4人になったとしても150ドル以上にはしないから、ホステルのフロントにお金を払い、予約を完了させてくれ。と強気だったが、私が返信しないでいると、やはり5人を失うのは大きいと思ったのか、別の参加者が見つかったので120ドルでいいよ!と言ってきた。最終的にホステルからさらに3人参加し、8人で出発することになった。ちなみにオランダ君は同日程のツアーで160ドルのものに申し込んでしまったらしい。もう返金が効かない期間に突入してしまったので、乗り換えが出来なかったとの事。

申し込んだツアー内容は以下の通り。

1日目
・アルマティ出発
・チャリンキャニオン トレッキング
・コルサイ湖 トレッキング
・サティ村ゲストハウス宿泊

2日目
・サティ村出発
・カンディ湖 トレッキング
・ブラックキャニオン写真撮影
・アルマティ帰着

※全ての観光地の入場料含む
※昼食2回、夕飯1回、朝食1回含む

朝8時半アルマティを出発。トイレ休憩を挟みながら、約4時間でチャリンキャニオンに到着。1日で全ての見どころを回るツアーは、朝5時前にアルマティを出発すると聞いていたので、それは大変だなと思っていたが、こちらはこちらで1番日が高く、暑い時間にキャニオンを歩かなければならず大変!ただ写真撮るだけでなく、キャニオン内のトレッキングをしたいと思っていた私だったけど、ちょっと後悔。暑すぎる。150テンゲ(50円)だかでキャニオン内を走るトラックに乗せてもらえるらしいが、皆が乗りたいため大行列が起こっており、とてもじゃないが乗れそうにない。

グランドキャニオンと言うには小さめ!
渓谷内散策。
今にも落ちそうな岩

カザフスタンのグランドキャニオンと謳われているチャリンキャニオンだが、グランドキャニオンを知っている身としてはかなり小規模。だけど、その分渓谷内を簡単にトレッキングして歩けるのは素晴らしい。また、中央アジアに来て推しとなった、惚けた顔の旧ソ連風トラックが渓谷内を走り抜けていくのもとても絵になる。

推しの車と渓谷。
渓谷の最後にある川。


2時間ほどかけて渓谷の終わりにある川まで歩き、戻ってくると(往復5kmちょっと)滞在先の村に向かいお昼ご飯。ゲストハウスに着いた頃には16時だった。かなり遅いお昼。お昼を食べ終わった後、コルサイ湖に出発。コルサイ湖に着く頃には谷間にある湖には直接太陽が当たらない時間になっており、本来の色は楽しめなかったが、人が減っており、ゆっくりとトレッキングが出来た。湖畔のトレッキング道まで降りて眺める湖はかなり透明度が高い。マスがいて釣りができるらしい。看板には釣り禁止と書いてあったけど。

コルサイ湖
水が澄んでいる。


宿に戻ると、牛の乳搾り体験できますよ?とご主人。私はキルギスで試させてもらったが、上手に出来なかったので再挑戦。牛の側に行って気がついてしまったのだが、この草大麻では?ガイドに聞くと、結構自生しているらしい。牛はわかっているのか食べてくれなかった。

大麻牛。


夕食の後はボンファイヤーを囲みながら、古今東西のゲームをした。車の中でもやったのだが、テーマを国の名前に設定してしまったがために、中国人と香港人がいるグループではヒリヒリした。まぁ中国人はかなりリベラルな中国人で、ワンチャイナとか言わないぜ〜って感じだったし、香港人もあんまり気にしないタイプみたいだったから良かったけれども。

その後、おかみさんが用意してくれたスチームサウナに入る。キルギスでもそうだったのだが、結構サウナが自宅にある家がある。冬は寒いんだろうな〜と極寒の冬に思いを馳せながらサウナを堪能後就寝。


2日目。
朝食後、私の推しの旧ソ連風トラックに乗り換えて宿からカンディ湖を目指す。オフロードなので四駆でないとアクセスできないそう。推しの車、お前四駆だったのか!?トラックは川を渡り、ボコボコの悪路をグングン上がっていく。全くモデルチェンジしていない同じトラックを新車として購入できるとの事だが、この子は明らかに古い。すごいぞ推しの車!感動するよ!

カンディ湖へは駐車場から往復5km程度歩く必要があり、馬もレンタルできる。久しぶりに馬に乗ってもいいかな〜と思ったが、現金の持ち合わせがなかったので徒歩で向かうことに。カザフスタン滞在は短期の予定だったし、カザフスタンはかなり小さい店で少額でもクレジットカードが使えるので、現金を持ち歩いていなかった。

馬で行く組と徒歩で行く組に分かれて出発。馬は往復6,000テンゲと最初言われるが、4,000テンゲ(1,234円)まで値引き可能。また片道だけ、半額でも乗れる。行きが登りなので、片道だけ利用する場合は行きだけ乗るのがオススメ。

馬乗りたかった…


20分ほど歩くと湖が見えてきた。エメラルドグリーンの中に沈む木々。水没林ってなんでこんなに神秘的で美しいんだろう…エメラルドグリーンの水没林の隙間を縫うようにしてカモが泳いでいく。

神秘的な水没林。


カンディ湖からゲストハウスに戻り、ランチを食べ、今まで通りの車に乗り換え、ブラックキャニオンを経由してアルマティに戻る。

ブラックキャニオンは、チャリンキャニオンと比べると岩壁が黒いからブラックキャニオンというらしい。めっちゃ直接的な名前。高さはこのあたりの渓谷では最も高く、渓谷の間を緑色の川が流れている。渓谷は高さがあるとやはり迫力があるな…

ブラックキャニオン。


写真撮影をして一路アルマティへ。アルマティへは18時ごろ到着した。

そうそう、チャリンキャニオンで願い事をすると叶うらしいですよ!行かれる際は願い事をお忘れなく。

【ツアーオペレーター情報】
https://www.tripadvisor.ru/Attraction_Review-g298251-d15669511-Reviews-Letsharetrip-Almaty.html

22/June/2024

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