#45 ドゥシャンベ市内観光
市内観光とは言っても、日中は暑くてホステルでウダウダしている事が多かったけど、夜間数日と、暑い中日中数日観光に繰り出したので、少々その様子をシェア。
タジキスタンは、カザフスタンやキルギスと比べるとイスラム教色が強いので、なかなか写真が撮りづらく、いい写真がないのだが、タジキスタンの民族衣装、インドのパンジャビドレスみたいですごく可愛い。ありとあらゆる色柄があって、ベッドスカーフの巻き方も皆違ってオシャレ。薄手の長袖長ズボンは涼しそうでもある。いいな〜欲しいな〜と思っていたら、ホステルで友達になったタジキスタン人の女の子が市場を案内してくれる事になった。
訪れたのはKorvon (コルボン)マーケット。キャラバンという意味らしい。中央アジアにありがちな、売っていないものはない巨大マーケット。道路の両側にずらりと立ち並ぶマーケットビル。これは1人で来たらどこを探していいかさっぱりわからなかっただろうな…
女性用衣料品の売り場はどこまでも続いていて、現地の女性達が熱心に品定めをしている。色んなブランドをパクったようなサンダルは60ソモニ(830円)ぐらいで売られている。私のお目当てのタジキスタンドレス屋が見つかった。どれでも上下ひとセット100ソモニ(1,385円)らしい。
サイズはなに?と聞かれ、36〜38と答えると怪訝な顔をされる。そんなサイズはないらしい。とりあえずこれ試着してみて!と渡されたドレスを着るとピッタリサイズ。私はタジキスタンでは48というサイズらしい。緑の伝統柄のドレスを購入し、ヘッドスカーフ探しに。これも売るほどある。長めで首まで巻けるものとバンダナのような短いものを購入。2つで25ソモニ(346円)ところでヘッドスカーフにもサイズ?があるらしくてビックリ。無地のものが良くて(Diorとか描いてあるものは嫌だから)これとかどう?とタジキスタンちゃんに聞くと、ナナのサイズじゃないと言われたりして、どういうことかなって思ってたら、どうやら髪の長さに応じてスカーフも長さがあるらしい。髪の毛の長い人は、おっきなお団子作ったりしても巻けるように長いものを買うらしい。私は髪が短いから、短いものでないとダメだということのよう。
それにしても暑くてやってられない。食堂に入って休憩することに。タジキスタンちゃんが教えてくれた料理がクルトップ。パンに無糖の飲むヨーグルトをかけて、トマトやきゅうり、パクチーなどをトッピングした、タジキスタン料理。言葉にして並べると美味しくなさそうだけど、私はかなり好きな味。冷たいので夏によく食べられるそう。中央アジア料理は同じようなものが多い中、これは新しい味で美味しかった。
目的は達したので、サウナのように暑いマーケットを離れ、ホステルへ戻る。日が暮れたら街の中心部に、民族衣装を着て繰り出そうと言うことになった。
日が暮れ始めた19時頃、ホステルから歩いて町の中心部を目指す。昼間は暑くて人がいないが、夜遅くなればなるほどワラワラと人が湧いて出てくる。新国会議事堂の前には音楽と一緒に踊る噴水があって、涼を求めて沢山の人が集まってきていた。国会議事堂、めっちゃ立派だけど、独裁国家なんじゃないの?と思ったものの、北朝鮮とかでも国会の様子とか映ると立派だから、独裁であっても一応国会開くのかもな。
タジキスタンちゃんに、この国って選挙あんの?と聞いてみると、え?聞こえない?と言うようなジェスチャーをしながら、え?選挙?なにそれ?聞いたことないなぁ?とおどけて見せる。ラフモン大統領は自分で自分を選出して20年よ〜あはは〜ウケる〜!だそうだ。独裁国家とはいえ国民が不幸とは限らないのかもしれないな。噴水の前で音楽に合わせて踊ったり、写真を撮るのに興じているタジキスタンの人々を見ると、少なくとも不幸には見えない。
この国会議事堂の隣の公園に、ちょっと前まで世界最高の高さを誇った国旗ポールがあるらしく、昼間は旗が遠くからでも見えたが、夜はライトアップしていないらしく、暗くて見えなかった。また、なんかのモニュメントの裏に人工の滝があり、人工とはいえ、なかなかの迫力だった。暗くて写真は撮れなかったけれども…そして夜になると人形からアイスクリームから風船から、色んなものを売る屋台がそこらかしこに出るようになる。夜になって過ごしやすくなったとはいえ、まだまだ蒸すのでソフトクリームを買うことに。この屋台では味はバニラ一種類、サイズに応じて値段が3、5、8ソモニ(42、69、110円)と変化する。私は3、他の人は5ソモニのものを買ったけど、違うのはコーンのサイズで、そこまでアイスの量は変わらないような?このアイスひとくち食べて驚いた!なんてクリーミーで味が濃いんだろう?!こんな美味しいソフトクリーム食べたことがない!ラクトアイスではなく、アイスクリームって感じ。乳成分、乳脂肪がすごく多そう。こんなに美味しいならもっと食べておけばよかった。ソフトクリームに関してはマーケットとかでもかなり売っていて、いつでもどこでも食べやすい食べ物だったのに…
タジキスタンの首都ドゥシャンベは、中央アジア最貧国の首都ということで、少し警戒していたが、実際に来てみるとビックリするほど安全で、まだまだ観光客が少ないからか、観光客を食い物にしているような輩も見られず、物資もそれなりに揃っていて快適な都市という印象。
メーター制のタクシーも6回ほど乗ったが、皆運転手さんはいい人ばかりだったし、町の中心部の大手スーパーではVISAカードも使えた。アルマティやビシュケクに比べると、街中の緑が少なく、土埃がひどくて美しくはないが、想像以上にいい町だ。
04/Aug/2024
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