#34 ビッグ・アルマティレイクへの自力での行き方
ビッグ・アルマティレイクは、現在途中まで道が封鎖されているため、特別な許可証を所有しているツアー会社の高額なツアーに参加するか、自力で封鎖されている場所から歩くしかない。英語でツアーを検索しても、道が閉鎖されている。それなりの距離歩かないといけない。ぐらいしか情報が出てこなかったので、どうしよっかな〜と思っていたのだが、昨日のビシュケクーアルマティ間のバスで偶然隣になった韓国人の男の子が自力での行き方を知っていると言うので、お供させてもらうことに。
韓国は、ソウルからアルマティまで直行便が出ているので、日本人よりもカザフスタン情報に強い。韓国くんは詳細な情報がハングルで書き込まれた地図を見せてくれた。
韓国くんはどうしてもパーテーション、カーテンが付いているホステルのベッドでないと嫌だと言う事で、アルマティ・バックパッカーズ以外のホステルに泊まることにしたので、朝、私の宿泊しているアルマティ・バックパッカーズにタクシーで迎えに来てくれて、そこから道が封鎖されている地点までタクシーで行くことになった。
朝起きると韓国くんからメッセージが入っている。雨降ってても行く?との事。確かに今にも降り出しそうな天気だ。が、もう起床してしまったし晴れ女だからイケる!と言う事で、行こう!と伝える。8時半、韓国くんが私のホステルに到着し、山に向かっているうちに雨が降り始める。むむっ!私の晴れ女、中央アジアでは通じないのか?!
ガソリンスタンドでガスを入れたいと運転手。ガソリンではなくガスで入っているらしい。日本車の中古車なのに、そんな車あるのね?そしてガソスタに貼ってあった、ロバ立ち入り禁止の看板めちゃくちゃ可愛かった。
タクシーは自然保護区?の入口のようなゲートの前で止まった。入場料ひとり500テンゲ(160円)を払う。その後すぐ、タクシーは道路が封鎖されている場所に到着。時刻は9時半。
タクシーにさよならを言う。片道しかお願いしなかったから、帰りどうするか問題を抱えたまま山に登ることになるが、まぁなんとかなるでしょう。タクシーに乗っていた時は降っていた雨も降りた途端止んだ。
水をたくさん持参したが、何ヶ所か水場があったので、持ってこずにここで汲むこともできる。ビッグ・アルマティレイクの水はアルマティ市の水道水の水源となっており、とてもきれいな水なのだ。
ビッグ・アルマティレイクへ至る道は大きく分けてふた通りある。私のオススメは、水道パイプの脇の急なトレッキングルートを登り、緩やかだが長い車道を降りてくるルート。下記写真のパイプ沿いにトレッキングルートがあり、そのうち車道と合流する。(Maps.meにルート記載あり。)
この道はかなりの急坂だが距離は短いため時短になる。
そのうちに、車道とトレッキングルートが合流する。合流して少し歩くと、後ろから女性がひとりで歩いてきた。ハロー!と声をかけると、カザフスタン人だと言う。毎日登ってます!みたいなアスリートな服装をしている。色々話したのち、片道のタクシーで来たから、帰りどうしようかなーってドキドキしてるんだよね〜と言うと、カザフスタンちゃんは、私車で来てるから、帰り市内まで乗せてあげるよ〜と言ってくれた。やったね!ありがとうございます。
3人で話しながら歩くと看板が出てきた。入っちゃダメ。みたいにゲートが下がっているが、湖はこちらの矢印はそのゲートを向いている。みんなでゲートを乗り越えて進むと、現地の人と思われるおっちゃんが、こっちじゃない。戻って車道を進めと言ってくる。
トコトコ進むと、小屋が道沿いに出てきて、兵隊さんが立っている。ビッグ・アルマティレイクはキルギスとの国境に近いため、必ずパスポートを持参しなければならない。持ってきていたパスポートを見せ無事通過。
トコトコ坂を登って行くと、正面に湖が見え始め、まっすぐそこに行けそうなトレッキングルートが見えた。これ行っていいのかな?どうだろうね。試してみるか。と3歩ほど足を踏み出したところ、別の見張り小屋から「道を逸れるな!!」とロシア語で拡声器を使って叫ばれた。道を逸れるなだって!とカザフスタンちゃんが通訳してくれ、舗装された道に戻る。パスポートチェックポイントから先は、車道から逸れない方が無難。
車道を登って登って…ようやく目の前にビッグ・アルマティレイクが姿を現す。蒼い〜!!ここで先に到着していたインド人観光客と一緒になる。ビッグって言うから期待してたけど、そこまでビッグでもなくね?とワイワイ言いながらビューポイントまで進む。
自然の絶景ならキルギスでしょ?って思ってたけど、これは凄いぞ?!なかなかやるなカザフスタン!ピクニックにしよ〜!とみんなで持ってきたサモサやスナックを広げて、絶景内でのピクニック。時刻は12時半。ちょうど3時間で登頂。
湖で会ったインドくんは、11時半ごろタクシーで道路封鎖地点に到着したところ、先に別のタクシーで来ていたマレーシア人女性2人と一緒になり、レンジャーにひとり10,000テンゲ(3,120円)で湖まで連れて行ってやるぜと白タクオファーを受け、それに乗りここに歩かず到着したそう。道路とか閉鎖されてアクセス不便になると、すぐそうやって闇ビジネス始めちゃうよね〜。
そろそろ帰るか〜と2時間ほど景色を楽しんだ14時半ごろ立ち上がると、ひとりで湖に来たカザフスタン人の男の子とで会った。カザフスタンちゃんとカザフスタン君で話をしたところによると、水パイプの上を歩いて帰れるらしい。え?何そのアドベンチャー感!!見張り小屋から見えないあたりまで来たのち、水パイプの上を歩き始める。それなりの太さがあるのでなかなか安定して歩けて楽しい!途中川の上を通ったりする際はやや落ちたらヤバいとドキドキしたが、私はこういうアドベンチャーが大好き!
カザフスタン人にとっては、水パイプの上を歩くことは有名な事らしく、向かいからドンドン上がって来る人とすれ違う。歩いちゃダメ!って書いてあっても気にしない。
途中までアドベンチャーを堪能したのち、車道に戻り、車道を降ることに。もちろん行きで登ってきた水パイプ横のトレッキングルートを下ることもできるが、登り時に傾斜がキツすぎると感じた&私以外は誰もトレッキングシューズを履いていない事もあり、車道を下ることに。
途中川が見えたり、横に聳える岩山が圧巻だったりと、別の景色が楽しめたので、下りは車道を下った方が、安心で楽しめると思う。行きは霧に包まれていたのであまりわからなかったが、道の途中にあるツーリストセンターはかなりオシャレ。シャレカフェにシャレギフトショップが入っており、ユルトへの宿泊もできるらしい。
歩けない!というあなたのために、電動スクーターの貸し出しもあります。(12時以降にしか店を出さない?インド君が12時ごろここを通った時には無かったらしい)35ドルほど取るらしい。
カザフスタンちゃんの車はひとりで来たのに、帰りは5人で満員御礼。旅は道連れ、世は情け。ありがとうございます。
帰りは、行きに誰もいなかったのが嘘みたいにツーリストセンター周辺は混み合っていた。白タクや普通タクシー(誰かしらを送ってきた)も一定数いたし、ジモティだらけだったのでお願いすれば誰かしら乗せてくれそうではあった。
アルマティ市内には18時ごろ到着。
登りも3時間、下りも3時間、合計6時間の山行でした!
【費用】
・アルマティ市内から道路閉鎖地点までのYandexタクシー:4,500テンゲ(1,430円)
・自然保護区入場料:500テンゲ(158円)
18/June/2024
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