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#54 ナマドグッド・ボロ村観光2

翌朝、お隣さんがうちにも遊びに来て〜と言ってくださり、お宅にお邪魔することに。このお家はお母さん、娘さん(13歳)、お母さんの弟さんとその娘さん(11歳)が暮らしており、お母さんと娘さんは普段はロシアに暮らしており、夏休みの3ヶ月だけナマドグッド・ボロ村に戻ってくるとの事だった。おじいちゃん、おばあちゃんはドゥシャンベ暮らし、長男とその家族はモスクワ暮らしとの事で、夏以外はほぼほぼ誰も村に暮らしていない。出稼ぎが国の収入の35%だかを占めると何かで読んだけど、本当に男が少ない国だ。

このお宅では、庭にグリーンハウスがあって、トマトやきゅうりが育てられていた。今が1番暑い季節なはずなのに、グリーンハウスの中は暑いという感じはなく、まぁあったかいかなぁ程度。赤くなっているトマトを取れ取れ促され、たくさんのトマトときゅうりを頂き、庭のチャイハナスペースでチェリーのコンポートを頂く。

トマトをどうぞ!
新鮮な野菜はワハーンでは貴重。
頂き物すごい量。

お腹すいた?お腹すいたら言ってね!と言われたのだが、これホストファミリーの娘ちゃんも30分に一度ぐらい聞いてくれる質問で、私に自分が作ったご飯を食べさせたい娘ちゃんを裏切る事は出来ない&実際めっちゃ色々食べさせてもらってお腹すいていないので、お腹は空いていません!と言い続けるしかない。卵焼こうか?いいえ、お腹空いていません!新鮮な卵だよ?生まれたばっかりだよ?いえ、鮮度を疑っているのではなく、お腹が空いていないんです!パンは?パン焼こうか?いえ!お腹空いていません!断れば断るほど悲しそうな顔をされるので、結局は断りきれなくなる。ので、卵料理を頂くことに。ゆで卵にする?目玉焼きにする?と聞かれたので、ゆで卵で!とお願いする。ゆで卵なら私が残しても他の人が食べられるから。私は日本ではかなり大食いな方なのだが、私がお相撲さんぐらい食べれたらなぁ〜みんなが喜んでくれるだろうになぁと思わずにはいられない程みんなが色んなものを与えてくれる。

伝統的パミール建築の天窓。
パンを焼いてくれるお母さん。

そうこうしていると、湯婆婆とお嫁さんがロバ連れて来てくれたよ!とホストファミリーの弟くんが呼びに来てくれた。家に戻ってみると、庭にロバが。可愛い!馬と違ってロバを買う時にどの要素を見たらいいのかわからないけど、少なくとも人慣れしているロバでないと困る。跨ってみろ跨ってみろ!と子供達に促され、裸ロバに跨る。ロバは嫌がることもなければ、逃げ出すそぶりもない。おでこを撫でても怒らない。少なくとも人慣れという点においては条件をクリアしているみたい。荷物を持ってもらう鞍やらロープやらがないと始まらないので、そういった一式ありますか?と尋ねると湯婆婆、あるに決まっているだろうるさい子だね!今私達は忙しいんだよ!また暇な時に見せてやるよ!と私の胸元を指でつつきながら吐き捨てるように言って出て行ってしまった。ロバ自体は可愛いし人慣れしているが、湯婆婆から買うのはちょっと心配。他の村人は皆優しいのに、湯婆婆だけちょっとアグレッシブ…

ロバがすんなり見つかって譲ってもらえれば、ドゥシャンベで想像以上に時間を使ってしまったのを取り戻すために、イシュコシムのアフガンマーケットはスキップしてもいいかもなぁと思っていたけど、なかなか近いようで遠いロバ…そして前情報ではワハーン、パミールで1番電波がいいと聞いていたMegaFon、ナマドグッド・ボロ村の段階ですでに繋がらず…村人は普通にインスタとかチェックしているので、なんのSIM使っているのか聞いたら、断然ワハーンはTcellがいいとの事。イシュコシムにTcellのお店があるの見かけたし、明日アフガンマーケットが開催されるし、一旦イシュコシムに戻ろうか。

イシュコシムのアフガンマーケットに行こうと思うと伝えると、お隣さんが私もイシュコシムに用事があるから、弟の車で一緒に行こうと提案してくれた。何時ごろ出発かな?と聞くと、そんなことわからないよ〜とのこと。先進国から来た私達、時間気にし過ぎ。昔フレンチポリネシアの端の端の島で、ナナ〜今晩夕飯一緒に食べよ〜と言われて、いいよ〜何時〜?と聞いたらめっちゃキョトンとされて、太陽が椰子の木達にかかる頃?かな?と言われたのを思い出した。

数時間後、ホストファミリーの家に他所行きの格好に着替えたお隣さんが訪ねて来て出発。街に出る時は他所行きに着替えようと思う感覚素敵。服装を褒めると少しはにかんだ笑顔でありがとう。と言ってくれた。

弟さんは行けなくなったのか、もっと遅い時間にしか出かけなくなったのかはわからないが、迎えに来てくれたシェアタクとして機能する車に乗り込むとイシュコシムに向かう。イシュコシム-ナマドグッド・ボロ村間はシェアタクで20〜25ソモニと聞いていたが、20ソモニ運転手に渡そうとすると10ソモニでいいと言われた。村人割引?

Guesthouse Renの前の道路で降ろしてもらう。ホストファミリーに大きなバッグは預かってもらったから楽ちん。チェックインを済ますと、モーターバイクの一団が到着し、ゲストハウスは賑やかになった。数日前に泊まった時はほぼほぼ私しか客がいなかったから、やはりイシュコシムには皆アフガンマーケットに合わせてやってくるんだな。

庭のチャイハナスペースでビールを飲みながら、ロバを探している話をするとみんな興味津々。無事譲ってもらえるといいね!と言ってもらえてちょっと勇気が出た。明日は私を含めて総勢7名でアフガンマーケットに向かうことに。

TcellのSimカードも買えたし、準備は万端なはず!

09/Aug/2024

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