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30代、アニメを観始める。
私は普段アニメを観ない。
特になにかマイナスな偏見があるわけではなく、単純にほかのジャンル作品に興味や時間を割いているためである。
他にも強いて理由をあげるなら根気がいるから。
おもしろいと話題の作品は、耳にした時には既に何シーズンも放送されていることが多く、何時間かかるんや状態になってしまう。
計算をすると膨大な時間に感じてしまうため、1人ではふんぎりが付かなかった。
しかし、小学生時代までを振り返ってみれば身近にアニメを感じていたし、観ていた。元来、アニメ好きだったのだ。
NARUTOはアニメも漫画も観ていたし、月晩は犬夜叉にコナン、金晩はドラえもんにクレヨンしんちゃん、日朝はおジャ魔女どれみやプリキュア、日曜晩はサザエさんにワンピースにこち亀などなど大体毎週観ていたものだ。
コアなものは全然触れたことがなかったけど。
アニメのジャンルや種類が多様化する最中、自分自身は学生時代に部活動や勉強に励み、徐々にアニメに割く時間がとれなくなり、自然と自分のルーティンから外れて今に至る。
最近になり、元来アニメに触れていた時分を思い出した私は、新たな風を通したくなった。
昨年から現在までに観た(観ている)アニメ
・ダンジョン飯
・チ。-地球の運動について-
・僕のヒーローアカデミア
・SAKAMOTO DAYS
・ダンダダン
・逆境無頼カイジ
・中間管理録トネガワ
個人的に、ダンジョン飯は一刻も早くシーズン2を観たい作品である。
一見、奇妙なモンスターたちを倒したあとは、見た目も美しく、いかに美味しく食べるかを工夫しながら試練に挑むところが斬新でおもしろい。不思議とめちゃくちゃおいしそうに見え、ほぼ毎話「おいしそう…」とつぶやいてしまうほどである。
戦いや内容自体はややシリアスで壮絶な場面もあり、時に苦しくもなるのだが、コメディ要素多めなのがちょうどよく見やすいのも好きなポイント。
主要な登場人物全員に愛嬌があり、推したくなるキャラが多いのもまたよい。
ちなみに私は、マルシル寄りのセンシ推しである。
また、現在放送中の "チ。" も見入っている。
主要人物や時系列が頻繁に変わるので、ひとときも見逃せない緊張感があるが、現在の宇宙が作られるまでの歴史が、おそらくフィクションも含めながら描かれており、非常に興味深い。
当時の神の存在や信仰の立ち位置、天動説と地動説の理解が必要なので、自分には若干難しいとは感じるのだが、同居人と理解の答え合わせをしながら見進めている。
アニメは、漫画原作作品であれば原作へのリスペクトを感じるものが私は好きだ。
あとは、漫画のコマとコマのギャップをアニメならではのアングルや動きで、なだらかに埋めるような気持ちいいパズルのような感覚に感動する。
現実逃避的なファンタジーのおもしろさもあれば、時には自分自身にどこか当てはまる・もしくは還元できるような考え方をアニメは教えてくれると感じる。
今後の展望としては、昔観ていたNARUTOを今大人になってからどのように感じるのか、見返してみたいと思っている。
これこそ根気がいるとは思うが、日本に生まれた以上、母国語で観れるという幸せを感じたくもある。
もし自分が海外生まれだったとしたら、「だってばよ」のニュアンスを正しく汲み取れる自信がない。
「だってばよ」で始まり、「だってばよ」に泣かされた薄い記憶をもう一度取り戻したいのだ。あと、普通に完結まで観てないから観たい。
まだまだ序の口ではあるが、アニメの世界を久方ぶりに触れてみて、やはりおもしろいものだなと実感した。日本のアニメ技術、ストーリーの面白さを感じながら、また新たな作品も観ていきたい。