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郷愁は甘く哀しい(トップガンマーヴェリック/SLAMDUNK)

今更だが映画「トップガン_マーヴェリック」視聴。哀しさばかり溢れて観るのが辛かった。既に喪われたものへの愛着と幻想が老いと衰退の哀しさを浮き彫りにする。
同じように過去の名作を再構築した「THEFIRSTSLAMDUNK」がチャレンジをしていたので余計そう思ったのかもしれない。

▼「THEFIRSTSLAMDUNK」のチャレンジ
・CGとアニメのいいとこどりにチャレンジ
・説明解説無し、映像と音と演出でスポーツを表現することにチャレンジ
・テンプレを使わないアニメ表現にチャレンジ
・殿堂入り済の名作に新しい価値観をつきつけるチャレンジ

ならずもの国家の核保有を世界のために阻止する正義の世界警察アメリカ、みんなそれが幻想でしかないと判ってる。でも幻想のまばゆい輝きは甘く優しく目を奪う。私はそれを哀しいと感じるけれど、この哀しさは私だけの感傷だ。そうでない人もたくさんいる。

SLAMDUNK旧作アニメや原作を大事にしている人が映画を観て悲しくなっている姿をときどき見かける。無理もない。その人にとって大切な恋人が恋人の生みの親によってバッサリ切られたように感じるだろうから。
そういう人に映画の良さを説くのは余計なお世話だ。それはその人だけのSLAMDUNKなんだから。

そう自分を戒め、同窓会だの愛国プロパガンダだのと更に考えていくのは無粋だぞやめておけ、と思考をまとめようとしたんだけれど、、、
いま、それは上述したSLAMDUNKの話とは少し違っていることに気づいた。実際はマーヴェリックにココロ熱くならなかったから思考を続ける熱量が無いだけだった。ごめん、トム様。

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