さようなら
自分でもびっくりなんだけれど、お化粧するのがとても楽しくなりました。以前は「私のようなぶさいくがお化粧したって意味ない」と思っていました。「ぶさいくなままでないと許されない」とまで思っていました。『顔を隠す人』という小説の佳世は、私自身です。
でも、もっと美しくなりたい……!!!と心の底から思う出来事が起こり、人生ががらりと変わったのです。価値観がひっくり返った。
私は十分幸せだと思ってきたし、このままの私でいいと思ってきたけれど、もっともっと大きな幸せが目の前に現れてしまったのです。突如として。これには戸惑いもありました。「いやいや、間に合ってますので」「私には不要です」と頭は拒絶しようとします。でも、心……私の核の部分は大きな幸せに向かおうとするのです。何度も何度も心に言い聞かせましたが、ダメでした。止めてもダメ。そうか、そこまで心が惹かれるなら、もう好きにしたらいい。そうでないと、私は死ぬだろうな、と思いました。今までも直感に従って生きてきたのだから、これから先もそうすればよいではないか。
本当の幸せを掴むには、苦しみが伴うこともわかりました。正直超しんどいです。生きたいと死にたいが交互にやってきます。強い光と闇が交互にやってくる。
もちろんまだ幸せは掴めていません。掴めるのは10年後なのか、20年後なのか。まさか来世なのか。いやぁ……それしんどいな。
いまだに、この選択で良かったのか?と毎晩自分に聞いています。でも行き着く答えはいつも同じで「いや、良かったのだよ。これしか道はなかった」。
古いエネルギーを放つものや、心から良いと思っていないものを纏うのが、とても居心地悪くなりました。つらくなりました。
それと同じように、「小野ぽのこ」を名乗り続けるのがとてもつらくなりました。小野ぽのこは完全に過去の人になってしまったことがわかりました。
もちろん、小野ぽのことして書いていなければ、ここまで到達できなかったのは確かです。たくさんの方に出会えてとても嬉しかったです。幾人かの方は、ほんっとうに命の恩人とすら思っています。
でも、もう小野ぽのこから別れたほうがよいなと思いました。
この文章をもちまして、小野ぽのことして書くのは終わりにします。亡くなった愛犬の名前からとった大好きな名前だったし、何よりこの名前のおかげでたくさんの出会いがあったので寂しい気持ちもあるけれど。でも、心はとても前向きです。
書くのは絶対にやめません。私は書き続けます。自分にとっての美しさや優しさを、文章を通して表現し続けます。
どこかで「これ、もしかしてぽのこさん?」と思う書き手に出会ったら、「相変わらず書いてるのね」と思っていただけたら嬉しいです。たぶん、ぽのこの文章と似ているようで、全く別の文章を書いていると思う。そうでありたい。
諸事情がありアカウントは残しますが、もう小野ぽのことしてnoteを開くのはやめようと思います。
これまで本当にありがとうございました!!仲良くしてくださった皆さんには感謝してもしきれません。
もっと自分らしく生きられますように。