投打の鍵は「2」にあり

いよいよWBCが開幕し、奪還に向かう日本代表の試合を少し追ってみたい。

壮行試合から絶好調の大谷を取り上げるのは野暮というか。
それ以外の選手にフォーカスしながら揚げ足取りにならないよう、皆さんと日本代表を応援していきたい所存です。頑張れ日本。

日本代表スターティングメンバー

⑧ヌートバー
⑨近藤
DH①大谷
⑤村上
⑦吉田
③岡本
④牧
⑥源田
②甲斐

打者の2

鈴木誠也が左脇腹痛の為、その穴を誰が埋めるのか。という観点でも楽しみにしていたが、日本のヒットメーカー2番で出場の「近藤健介」には愚問であった。
結果として見れば4打数1安打.250であるが、序盤の活躍こそ近藤の真骨頂のように思えた。

初回の村上の押し出しを演出した四球、2打席目の四球を経て、ここまで1度も振らずに迎えた4回の3打席目。
投手が右に変わってからの1打席目となる1アウト1塁。
2ストライク1ボールから、インコースの決め球138キロのストレートを右前に運び1.3塁にチャンス拡大。
次打者の大谷が左中間にタイムリーを放ち、3対0となった。

この前半3打席、四球→四球→右前安打と3出塁。
決めた大谷には天晴れだが、打者陰のMVPは前半3点に絡んだ近藤と言っていいだろう。

近年攻撃型の2番打者が増えてきた中、近藤の役割には頭が下がる。
初回はバント等で得点圏にランナーを進めたい場面で四球を取ってくれる。
4回のように強行でチャンスを拡大してくれる。

心強い日本のヒットメーカーは、今後エンドランや時にバントの作戦もあるだろうが、通算出塁率.413をいかんなく発揮した初戦となった。

投手の2

5回3対0として、先発大谷が4回無失点の好投からバトンを受けた第2先発の戸郷翔征が素晴らしかった。
巨人のエース格に成長し、本拠地でもある東京ドーム。大谷からバトンを受ける第2先発の役割で相当緊張感がある登板であったのではないかと想像するも、そんなのを気にさせない立ち上がりだった。
5回の5番レイ、6番ツァオ、7番コウと10球で3者連続三振に仕留めた。
その後6回2アウト追い込んだ2ストライク2ボールからのホームランは正直安易にストレートで押し込みすぎた気はするが、特に評価を落とすほどではない気がする。
7回は1アウト1.2塁のピンチとなった場面では、フォークで2者連続三振で切って取った。

ポイントは5回の10球での3者三振。
結果として三振となったが、無駄球なしの1イニング。
投球数や連投制限がある中で、このような投球をしてくれるとイニングは食えるし、例え短いイニングとしても疲れは残らないだろう。
これが結果として6回のホームランに繋がったからこそ、気にするような結果ではないと思えた。

第1ラウンドはリーグ戦だが、それを超えればトーナメントの一発勝負であるWBC初戦。
大谷からバトンを受け、ゲームが決まり切っていない中苦しい場面での登板ではあったが、巨人のエース格である活躍を大いに見せてくれた。


今日のフォーカスは投打の2。
2番打者に第2先発を取り上げてみたが、いよいよ明日はリーグ大一番の韓国戦。
先発はダルビッシュ予定。
どんな戦いをしてくれるか、誰がニューヒーローになるのか楽しみでしかない。

頂けたら明日の活力になります。