どのような症状があった?(視線恐怖、脇見、正視、対面、会食など)
私が苦しんできた昔の具体的症状のまとめ
私は下記の症状を克服し、現在は無縁の生活を送れていますが、10代の私はどんどん悩みを悪化させて生きてきました。
誰も悪くなろうと思っていないけれど、いつも不安と緊張と恐怖と孤独の毎日で、効果的な治療法とも出会えず「どうしよう、苦しい、逃げたい、死にたい、治りたい」とばかり考えていました。
緊張は緊張を引き寄せ、不安はもっと大きな不安を運んできます。
時間は決して私の症状を和らげてくれることはなく、むしろ暴走する神経により悪化していったのです。
私が苦しんできた症状を紹介します。
* 脇見恐怖
(左右を人に挟まれると、脇見がひどくなる。視線を前に固定しようとするけれど有無を言わさず隣に引っ張られる。予期不安が生じると人が近くに来るだけで、脇見恐怖が発動してしまう。人から避けられることを恐れ、人が近くにいないことを望む。自分の視線、存在そのものへの罪の意識がひどい)
* 正視恐怖
(人と目を見て話すことができない。正視することをひどく恐れる。自分の目が相手に迷惑を与えていると恐れる。最後にはまともに人とコミュニケーションを取れなくなる)
* 自己視線恐怖
(自己の視線が相手に不快感を与えていることを恐れる。そのため人から嫌われることを恐れる心を加速させる)
* 他者視線恐怖
(人から見られると異常に緊張する、挙動不審になる。自分の存在を消し去りたい。人から見られるとイライラしてたまらない)
* 対人恐怖
(視線そのものへの執着よりも、他人への恐怖感、緊張感。人がいるだけで窮屈でストレスで、ヘトヘトに疲れてしまう。視線恐怖の大元は対人恐怖症、つまり人そのものへの緊張感、不安感から生じている)
* 社会不安障害
(SADとも言う。社会不安障害というと何かかっこいい感じ。実質対人恐怖なんだけど。現在は社交不安障害という用語になってきつつあります)
* 会食恐怖
(人と会食する時、緊張して、喉も通らないし、当然おいしくない、胃が受け付けない、落ち着かない、吐き気がする、といった症状。会食恐怖は対人恐怖がベースの人がなりやすく、それ単体では珍しい症状)
* 対面恐怖
(眼の前に座られる、立たれるとひどく落ち着かなくなる。視線をどこにおいていいかわからなくなる。対面の人間と目が合うと自分の視線、あるいは存在がおかしいからだと気に病んでしまう)
* うつ・抑うつ神経症
(対人恐怖でずっと悩まされていると落ち込むし、鬱病になります。鬱病原因に対人恐怖系が多いそうですし。私は何をやってもダメだってゆうマイナス思考に苦しめられました。とにかく憂鬱で死にたい毎日でした。死んだほうが明らかに楽になることはわかっているけれど、人生を諦めたくなかった! 視線恐怖や脇見恐怖で自分に殺されるのは嫌でした!)
* 過敏性腸症候群
(おなら恐怖、ガス恐怖とも言う。視線と同じく、私のおなら、ガスが漏れて周囲に迷惑をかけているんじゃないかという怯え。これもきついです! 人のしぐさに敏感になります。これも私がいたらみんなが迷惑をするという恐怖感がすごかったです)
対人恐怖症、社会不安障害という大きなカテゴリの中でも、私は特に視線、脇見に苦しみが集中しました。
そして治らないままいると、うつ状態がひどくなり、おなら恐怖症などどんどん症状が広がっていきました。
本をお読みになっている皆さんも、これ以上悪化させないように付け焼き刃で一時しのぎの症状対策に終わらず、根治を目指してみて下さい。
のちのち私が根治した方法や体験談を書いていきます。