#54 昭和の家庭…ちゃぶ台返しのイメージ
今朝、いつものように夫は、玄関ドアを開け、外に出た後振り返り、スーツ姿で深々と一礼する。
私は大爆笑。
実はこれは夫のおふざけで、家族カーストの最下位にいる設定での演技。
夕食を終えて部屋に引き上げる時も、
「ご馳走さまでした。美味しゅうございました。先に、引き上げさせていただきます。おやすみなさい。」
と早口にまくし立て、ヘコヘコしながら階段を上がっていく。
これ、家の中でやっている分にはいいンだけれど、玄関先でやると、人の目がある。
思わず、やめて~~と叫ぶと、夫は嬉しそうにニンマリして出かけていくww。
こんな時、この人と結婚して良かったなぁと思う。
自分の機嫌は自分でなんとかする人で、イライラを人にぶつけることもないし、仕事の愚痴も殆ど言わない。
いつも平常心のイメージ。
おまけに丈夫ww
なんでこんなことを言い出したかというと、昭和の夫、父親って、少なからず"巨人の星"の星一徹ばりちゃぶ台返しのイメージがあるよね、とふと思ったから。
何かの本で、江戸時代はとても離婚率が高くて、それは夫婦が自立しており、女性も経済力を持っていたからだと、読んだことがある。
それだと独り者が多くなるので、政府は専業主婦というものを作り、お見合い制度と社内結婚というシステムで、昭和には、殆どの人が結婚するという結婚率の高さを誇るようになる。
経済力を持たない女性の我慢で成り立っている部分もあったよね。
幼なじみが、
「父親が早く亡くなって良かったね~と母親と話したンだ」
と口にした時に、ドキッとしながらも、暴君だったのかなぁと考えた。
その幼なじみの母親は、夫亡き後、みるみるメキメキ、生き生きと変化し、奇跡の80代といわれるほど、元気に暮らしを謳歌しているらしい。
経済力がなく、子供のためにと我慢をして生きてきた幼馴染みの母親が、これ迄を取り返すように、いつまでもお元気で暮らしていかれることを願うと共に、夫婦共に自立していることって大事だなぁと思う。
それは経済的にも精神的にも。
そんなことを考えながらお散歩していたら、これまた珍しい野焼きの風景に出会った。