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サイレントマジョリティーの犯人に関する考察
結論から書きますが、
黒幕は第六王妃セイコ
であり、
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実行犯(サイレントマジョリティーの能力者)は第六王妃所属の警護兵ナゴマム
だと思います。
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その理由について解説します。
殺人現場の状況
サイレントマジョリティーによる殺人は、今のところ4回行われていますが、1回目と2回目(前半)、3回目と4回目(後半)ではそれぞれ違う人物が部屋にいる時に起こっています。
その為、まずは前半と後半に分けて、殺人現場の状況を整理してみたいと思います。
第一の殺人ではトイレの中でウド鈴木が殺され
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その後、立て続けに4人同時に殺されています。
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では、この2つの殺人が起こった時に、同じ部屋にいた人物は誰であったか?
そもそも、全員で何人いたのか?
2回目の殺人が起こった後、クラピカは部屋にいた人を集めています。
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これを見ると、オイト王妃とワブル王子、そしてクラピカを除くと、9人いることがわかります。
9人のうち、着物を着た従事者は4人、黒いスーツを着た警護兵5人。
この5人残った警護兵+殺された警護兵5人+クラピカで、もともと警護兵は11人いたことになります。
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サイレントマジョリティーによる殺人の後、念獣に取り憑かれた警護兵サイールドが暴走し、警護兵3人をナイフで刺殺し、王国軍によって拘束、聴取のために連行され、警護兵で残ったのはクラピカとビルの2人になります。
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4人いた従事者の内、2人がこの状況に耐えられず離脱。
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そして従事者で残った2人の内、1人はベンジャミンが送り込んだ刺客によって殺されてしまいます。
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つまり、サイレントマジョリティーによる殺人が起こった時に部屋にいた人物で残っているのは、クラピカとビル、そして従事者のシマヌだけとなり、ほとんどの人間が死んでしまっています。
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一応、他にまだ生きている人物は、離脱した従事者2名と念獣に取り憑かれ暴走したサイールドがいますが、サイールドはクラピカによって念能力を吸われているため、サイレントマジョリティーの能力者ではありません。
また、離脱した従事者2名は名前が出ていない為、ミステリーの作法的に犯人ではないと考えられます。
消去法的に言えば、犯人はシマヌかビルということになりますが、これは3回目のサイレントマジョリティーの殺人の後、クラピカの鎖によって否定されています。
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ここから分かることは、前半のサイレントマジョリティーの殺人が起こった時に部屋にいた人物は全員シロだということです。
つまり、これはどういうことか?
サイレントマジョリティーは、能力者が近くにいなくても発動することができる
ということだと思います。
ここで考えなければならないのが、サイレントマジョリティーはどのような能力であるか?ということだと思います。
3回目の殺人で、サイレントマジョリティーの能力の詳細はある程度明らかにされている部分があり、ここからはフーダニットではなく、ハウダニットで推理をしなければならないという冨樫先生からのメッセージなのかもしれません。
ハウダニット(どのように殺したのか?)
3回目の殺人は、クラピカが主催する念の講習会の最中に起こっています。
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この講習会に参加しているメンバーが普通に考えれば怪しいと思いますが、前述の通り、サイレントマジョリティーは同じ部屋の中にいなくても発動できる能力であると考えられる為、講習会のメンバーに限らず、容疑者は無限にいます。
極端なことを言えば、地球の裏側にいる誰かがブラックホエール号に蛇を送り込んで殺している可能性だってあります。
念による殺人というのは、一般人からしてみたら魔法で人を殺すのと何ら変わりがないように見えて、その効果や威力には限界があり、それを超えるために「制約と誓約」があります。
だからこそ、その念能力がどのようなもので、どのように殺したのか?がわかれば、ある程度犯人を絞ることができると考えます。
単行本35巻の最後のコマで、クラピカはこんなことをほざいていますが、これは完全にミスリードだと思っています。
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というわけで、まずは能力者本人の口から明かされたサイレントマジョリティーの能力について整理しようと思います。
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この説明から、守護霊獣と同じような寄生型の能力だと思われますが、守護霊獣は憑かれた王子本人は姿を見ることができず、他の念能力者には見える(一般人には見えない)という違いがあります。
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寄生型の念能力について、ビルは具現化系に多いと言っている為、サイレントマジョリティーも寄生型の具現化系能力だと思われます。
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サイレントマジョリティーの制約(リスク)について語っているのはこの部分。
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ここで語られている制約は「一人も殺さずに能力が解除されると呪いが術者に返ってくる」だけではない気がする。
蛇を襲わせることができる射程が周囲の10人であると同時に、宿主(憑かれた者)の周囲に10人以上の人がいることが発動の条件なのかもしれない。
だから、途中退場を気にしているのではないか?
座敷人形を発動した後に宿主の周囲から人がいなくなる(11人いない!?)と強制解除されてしまい、呪いが返ってくることを恐れているとも考えることができる。
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また、蛇は全部で4匹ということは、同時に襲うことが出来るのも4人までということになる。
2回目の殺人で4人が同時に殺されたのは、孤立した4人の警護兵を一人一匹の計算で同時に襲わせたからではないか。
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前半の殺人で犯人らしき人物が見つからなかったのは、殺された被害者の中に宿主がいて、その宿主を通じて能力を発動させていたからだと考えられる。(宿主はサイールドに刺殺された警護兵も含む)
3回目の殺人ではロベリーが宿主であると明示されており、宿主とサイレントマジョリティーの能力者は呪いをかける為に当然接触する必要があると思います。
つまり、
サイレントマジョリティーの能力者は、ロベリーと容易に接触することの出来る人物
だと考えるのが妥当だと思います。
では、ロベリーはどのような人物なのか見ていくと、彼女はカチョウ王子の従事者であり、カチョウとフウゲツの母親である第六王妃のセイコから雇われていると推察することができます。
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本編でも暗殺の共犯として第六王妃は提訴されているが、その要請は王族特権によって却下されています。
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第六王妃は司法省によって72時間の監視聴取を受けるが、全て黙秘を貫いている。
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「知らない」とか、「やっていない」ではなく、黙秘を選択したのは、横にセンリツがいたからで嘘を見抜く能力者がいるとわかっていたのかもしれない。
だとすれば、セイコが念能力のことを知っていても不思議ではないと思う。(もしセイコが念能力について知っていれば、カチョウとフウゲツにも念能力について教えているだろうから、この推理は間違っているだろうけど)
とにかく、僕が第六王妃が疑わしいと考えている理由の一つはこの「黙秘」です。
また、かなりメタな推理になりますが、サイレントマジョリティーという能力名はご存知の通り、欅坂の曲名です。
カチョウの能力も『2人セゾン(キミガイナイ)』で、これも欅坂の曲名です。
カチョウの母親であるセイコは、完全に松田聖子を元ネタにしたキャラであることは疑いようがないと思います。
つまり、どれもアイドルに関連するものであり、セイコがサイレントマジョリティー(の能力者)と関わりがあると考えるのは、そんなに突飛な発想ではないように思います。
他にもセイコが疑わしいと思う描写はいくつかあります。
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他の王妃と比べても明らかに描写が多いのも気になります。
てか、もう書くのが面倒になってきたので、最終的な結論について考えます。
ここからは3択で、第六王妃所属の警護兵として名前が出ているのは、ナゴマム、リョウジ、バチャエムの3人です。
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この描写からバチャエムは無さそう(適当)
リョウジは念で生み出された虫の羽音に無反応だったので、念能力者ではない(多分)
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そして、残ったのが
ナゴマム
お前が犯人や!!!!!!!!!
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