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組織の成長と事業貢献に向き合うために取り組んできたこと

ユーザベースには多くのデザイナーが在籍しています。
その中で、ユーザベースのコーポレートデザインを担当するデザイナーとディレクター、プロダクト(SPEEDA、FORCAS、INITIAL)を担当するプロダクトデザイナーとブランドデザイナーはDESIGN BASEとして連携しています。
デザイナー同士のつながりから、DesignOpsの必要性が自然と高まり、私が入社した時点ではさまざまな取り組みが行われていました。

主な取り組み
・デザインツールやデータの管理・整備を行う基盤チーム※
・四半期ごとのデザイナーポートフォリオ発表会の運営改善チーム※
・評価制度のアップデートチーム※
・インターン、採用支援
・組織の予算管理
など

※組織図上の正式なチームではなく、必要に応じて結成される機能別の集まり

2024年1月から大きなチーム体制の変更に伴い、環境整備の重要性が増しました。私はDPMとして、多くの方々のサポートを受けながら、さまざまな取り組みを進めてきました。
このnoteでは、これらの取り組んだことについてご紹介します。


チーム内外での取り組み

現状と課題の整理

これまで事業部ごとに分かれていたデザインチームは、プロダクトデザインとブランド・コミュニケーションデザインの2つのチームに再編成されることになりました。
横のつながりはあったものの、実際に協働する機会は少なかったため、まずはお互いを知ることから始めました。

具体的には、

  • チームメンバー間での現体制と新体制に関する想いの共有

  • 相互理解ワークショップの実施とWillの共有

  • 既存の業務フローとタスク管理状況の把握

  • 関係部署へのヒアリング

  • 必要な仕組みの洗い出しと優先順位の整理

  • チーム内のミーティング設計

  • ドキュメント整備とプロジェクト管理

  • 依頼フローの整備

直面した課題

これらの取り組みをはじめたのは入社して4ヶ月目、会社やチームのことが色々キャッチアップできるとてもいい機会でしたが、新しいチーム体制での自分自身の価値発揮を急がねばという焦りもありました。

特に大きな課題となったのが、「関係者の巻き込み方」

課題に対する新しい仕組みを考え、関係者と共有し、認識を合わせて進めることの難しさを痛感しました。
チームのみんなが業務に集中し、ユーザーに価値を届けられる環境をつくりたい。そのため、既存の取り組みを否定したり、新しい仕組みを強制したりするようなコミュニケーションは避けることを心がけました。

より良い推進方法を見出すため、関連書籍を読んだり、DPM関連のセミナーに参加したりして研鑽を重ねています。

社内外からのサポート

社内でのDPM定例の実施
コーポレートデザインチームでDesignOpsを推進していたくるみさん(@ku610)とデザイン組織に必要なことを話す機会が増え、30分の1on1から週1時間の定例ミーティングに発展しました。

月1回のDPM相談会
外部のDPMとして活躍されている方に相談する機会を得て、毎月さまざまな課題について相談できる場を作ることができました。感謝しかないです。

自分自身の推進力のなさはまだまだ解決できていませんが、新しいつながりや他チーム(の勝手に自分がメンターだと思っている人)にも相談しながら、少しずつ前に進んでいます。

役割の定義と評価軸

チーム内でDesignOpsの取り組みは活発化していましたが、その担当者の役割が明確に定義されておらず、評価基準も未整備でした。さらに、恥ずかしながら私自身がDesignOpsとDPMの違いを混同することも多く、これらの理解を深め、より良い環境づくりを進めていくため、以下の取り組みを行いました。

  1. DesignOps関連の情報収集

  2. DESIGN BASEにおけるDPM、DesignOpsの整理

  3. マネージャー・リーダーとDPMの役割分担の明確化

  4. 評価基準の検討

DesignOps Handbookの3つの実践領域の定義を参考に取り組みを整理する中で、これらの領域が独立しているのではなく、相互に重なり合っていることが明確になりました。

引用:DesignOps Handbook IntroducingDesignOps

そのため、役割を厳密に区分けすることは難しいと感じつつも、各領域での注力ポイントを意識した整理を行いました。

DESIGN BASEでは、
チームメンバー全員が必要に応じてDesignOpsを実践しています。
その中でDPMは「チームや組織のフェーズを見極めながら、DesignOpsを推進する」という位置付けで、デザイナーの能力を引き出し、デザインの価値を最大化するための取り組みを主導し、その考え方を組織に浸透させる役割を担っている。

DPMという肩書きの有無に関わらずDesignOpsを実践できる環境を目指し、組織内の取り組みを可視化することで、個人の新たなキャリアの機会創出にもつながるという観点から、評価基準の整備に取り組みました。

おわりに

まだDESIGN BASEにおける役割や定義については完璧な形とは言えませんが、DesignOpsやDPMという役割にこだわりすぎることなく、デザインの可能性を広げ、事業や組織に貢献していくことを、チーム全体で実現していきたいと考えています。

冒頭に記載したように、ユーザベースには多くのデザイナーが在籍しています。各デザイナーが持つ独自の知見と多様な取り組みは、組織の大きな財産です。これらの知見をチーム全体で共有し、活用できる方法を模索しながら、ユーザベースという組織をより良くしていくことに取り組んでいきたいなと思っております。

まだまだわからないことばかりの状態なのでぜひDesignOpsやDPM関連の情報交換させてください〜

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