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一期一会。立山黒部アルペンルートは雨でも雪でも曇りでも美しい。
今回(2024年10月1日)の立山黒部アルペンルートの旅は、本当に天候に恵まれ、長袖一枚でずっと過ごせるという快適さだとかなり行動がしやすいということを実感した。しかし、Noteに美しい青空の下の立山連峰の写真を掲載し、文章を書いてみて、果たして、私が好きな立山室堂は、本当にこんなに観光用のパンフレットに載るような天気のいい日の室堂だろうかとちょっと考えてしまった。
晴れた気温のちょうどいい日は行動もしやすくて体も楽だし、写真も撮りやすい。SNSに投稿すれば、山ほど「いいね」のもらえる写真も撮れる。でも、室堂は、雨の日も雪の日も美しい。10回も室堂に通っていれば、目の前があっという間に真っ白になるホワイトアウトの日もあった。本当に何も見えない。真っ白。もちろん、そんなふうになる前触れはわかるから安全なところに避難するのだけれど。でも、そんなホワイトアウトの状況から、少しずつ現れる山々、墨絵のようなモノトーンの世界の美しさ、それを待つ時間の味わい。それこそがむしろ私の好きな時間かもしれない。
そういう時の美しさは、写真では撮りきれない。その場にいたものにしかわからない美しさ。山はいつも死と隣合わせだと思う。そのギリギリのところにある生の美しさのようなもの。自分の心象とも重なって、それはとても誰かと共有できるものではないのかもしれない。
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立山黒部観光をするのならば、できれば天気が良い日だといいね、とは思う。でも、実際に、一日まるまる晴天なんという日は年に数日しかないわけで、雨の日も、雪の日もある、曇りの日もあり、灰色の空の日もある、本当に文字通り何も見えない日もある。私が一番、大変だったのは大雨の日にみくりが池温泉に泊まることにしていて、結構な重さの荷物を持って室堂駅から歩いたとき。もちろん雨具はきちんとあったのだけれど、それでもかなりずぶ濡れに。登山をする人からすればなんということはないのだと思うけれど、私にとっては結構大変でした。
それでも、そんな日は、そんな日で、その時の美しさがある。悪天候の日に立山に行ったら、それを存分に感じてきてほしい。それがあなただけの、あなたがそのとき感じてくるべき景色だから。一期一会。