自分を見つける旅に。「アップリフトジャーニー」体験
アップリフトジャーニーというものがあることを知った。「人生の迷いびと(旅人)が、誰に相談すれば本来の目的地に辿り着けるか?をお手伝いするツアー【Uplift Journey】」だそう。
https://heartliftup.amebaownd.com/
これまで、私はさまざまなヒーリングやカウンセリングを受けてきた。アップリフトジャーニーについて知った時、そのとっつきやすさ、偏りのなさ、というのだろうか、押し付けがまししいところのない感じに惹かれて、体験してみることにした。
まずは、自分でアップリフトカルテというものを記入。そして、コンシェルジュさんと日程を調整し、Zoomでカルテを元に問題を整理する時間を持つ。
そこで話したこと、そして、それを整理して考えたことをまとめておこうと思う。(実際に私がコンシェルジュさんに話したこととは、少し違うところもあるのだけれど、私が今、心の中にあることに忠実に書くことにします。)
私
「子どもの頃から割と、他の人が思っていることがよくわかって。だから、自分の思っていることと人の思っていることがうまく区別できなかったというか。自分がどう思っているかを感じる前に、目の前の人がどう思ってるか、そして、私にどう思って欲しいのかがわかってしまう。だから、その人が私に言ってほしいであろうと思うことを言ってしまう。そして、口に出してしまうと、それが自分の思っていたことだったような気がして。でも、後から、私は本当にそう思ったんだっけ?でも、まあ、その人にそう言ってしまったから、そう思ったということにしておくか・・・・みたいな。もやもやはしているのだけれど、それで済ませていた感じで。」
コンシェルジュ
「それは、ある意味すごいことですよね。人が思っていることがわかってしまうというのは。それって、ダメなことですか?なおさなければいけないことなのかしら?」
私
「うーん、疲れるんです。人と話をするととても疲れる。それは、私が無理をして、その人に合わせているから、ですよね。私は私でありたい。そういうことだと思います。」
私
「そう・・・・そうなんです。私は小さい頃から、ずっと、他の人も、自分と同じように、目の前の人が思っていることがわかるのが当たり前だと思っていたんです。でも、だからこそ、なぜ、他の人は私の思っていることを無視しているのか、私の思っていることは誰も配慮してくれないのか、ということに大きな悲しみを感じていたんだと思います。どうして???私は、あなたが思っていることがわかるから、あなたの欲するように行動し、あなたの欲する言葉を発しているのに。なのに、なぜ誰も、私の思っていることは優先してくれないんだろうか。母も姉も、なぜ、私のことを無視しているんだろうか?と。でも、今はわかります。母も姉も、他の人の多くも、私のように、目の前の人が思っていることがわからない。だから、私が発する言葉がすべてだと思っている。ただそれだけだったんです。
だから、今はもう、人が私に欲していることを話すのではなく、本当に思っていることだけを話すようになりたいんです。自分を無視したくない。自分に嘘をつきたくない。自分を優先したい。私の小さな嘘に苦しめられていたのは、私自身。誰も、他の人が私のことを優先してくれないのは当たり前なんだから、自分が自分のことを一番大切にしてやらなければならない。そういうことだと思います。それができていなかった。それがとてつもなく悲しいんです。」
そう話した時、泣いた。実際の私は泣いていないのだけれど、私の中のチャイルド、幼い頃の私が。号泣した。
「そうだよ、悲しかったんだよ。ものすごく悲しかったんだよ。だから、もうそんなふうには生きていって欲しくないんだよ!」
泣いて、怒った。地団駄を踏んで。
ああ、そうだったのか。これだ。幼い頃の私、私の中にずっと棲み続けて泣いている子、この子が、アップリフトジャーニーに私を連れてきたんだ。
コンシェルジュさんとの話が終わってからも私はしばらくこのことについて考えていた。そして、思ったのは、私は目の前にいる人のすべての思いがわかるわけではないということだ。そもそも、思いがわかると思っているのも私の勘違いかもしれない、私が勝手にそう思っているだけかもしれない。私が思いがわかると感じる人と、そうでない人の違いはなんだろう、と考えた。
おそらく、今日、初めて話したコンシェルジュさんも、私がコンシェルジュさんの思いがわかっているようだと感じたと思う。だからこそ、私の話していることが決して作り話でもなければ、私の独りよがりな勘違いでもないと思われただろう。
そして、はたと気づいた。そうか、相手が私に思っていることを伝えたいと思った時、その時だけ、私は相手の思いがわかるんだ、ということだ。相手が私に気持ちを伝えたい、思いを感じてほしいと思わなければ、私には伝わらない。私がどんなにその人の思いを知りたいと思っていても、相手にその気が無ければ、私には思いを感じることはできない。
母は、私に対して、「自分の思いをわかってほしい」という気持ちがとても強い人だ。だから、常に無意識で「私の思いを汲んで!」という気持ちを私に向けていたのだと思う。それは悪意ではないのだけれども、そのために、私は幼い頃から、母の思いと自分の思いを区別することができなかった。自分の思いを確かめる前に、母の思いが私の中に流れ込んでくる。だから、母の思いが自分の思いだと勘違いして生きてきたところがある。
その癖が他の人にも発揮されることがあるということだろう。
私は、もう結婚して長いのだけれど、笑えるほどに夫の考えていることはほぼわからない。夫はいつも私にとっては突拍子もないことを思っている。夫は、私に自分の思いをわかってほしいという気持ちが多分希薄なんだと思う。それは決して関係が悪いということではなくて、思いは分からなくても一緒にいられる、信頼できているということでもある。そもそも、人と人とは簡単に理解なんてし合えない、理解しようとしたら命懸けになるとわかっているのだと思う。もちろん、分かり合えていることもたくさんあるから一緒にいられるのだけれど、多くのことが分かり合えないことは孤独でもある。いつも新鮮でもあり、常にわかってほしいと思い続ける相手でもある。そして、何よりも、母のように、「私の思いを汲んで!」という圧をかけてこないから、私が私の思いを感じることができるのだと思う。
人生は旅だ。その旅をよりよく楽しめるように、アップリフトジャーニーはその手助けをしてくれたと思う。私はこれからも、この旅を味わっていく。悲しみも怒りも、喜びも、楽しみも。出逢いに感謝。