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妊娠したから、じゃあ結婚するの?お互いの意志疎通がないままの式場選び

妊娠がわかってすぐ、すぐ式の段取りにとりかかってくれた彼。近場の式場を探して、二人で足を運んで見学に行き。一見幸せな風景なはずなのに、どこかわたしは遠い目で自分事と思えず、それどころかどんどん気持ちは重くなる一方。

会話にも入ろうとしないわたしに、異変を察知した彼は一旦保留にして帰宅。
わたしは自分でも分からないこのモヤモヤの正体がなんなのか考えたところ、きちんと結婚しようとか、今後どうする、といった会話がまずわたしたちの間でしっかりとないまま、形だけとりあえず進もうとしてることが怖いんだと分かった。
妊娠したから、じゃあ結婚するの?
堕ろすことは考えられないと話す彼に、そもそもだけど結婚したい意志はあったの?

両親の不仲を見て育ってきたわたしは、結婚に対するイメージが良くなかったことに加えて、このまま流されるみたいに物事が勝手に決められていくのが怖かった。

わたしのことを思うが故の彼の受け入れ力と、スピーディーな行動力は逞しかったけど、コミュニケーションがなんだか取れてない…

一度しっかり立ち止まってそのことを考えたい。という申し出に、確かにそうやな。と言ってくれた。ただ結婚しようと言われたことがないので、未だにプロポーズはないままです…

式場のとってつけたような演出も、どこにいってもわざわざマタニティ用をプレゼンされることに嫌気がさして、それなら式は生まれてからじっくり検討したいと申し出たけど、生まれたらきっとそれどころじゃないし、けじめとして先にやろう。といなされました。

結果的に、シックなレストランで、衣装も今はなくなってしまったみたいだけど海外メーカーを取り扱うドレスショップで自由に選んでレンタルして、ドレスもメイクも装飾も全部持ち込んで自分たちで作る式に落ち着きました。

1日会場を使わせてもらって、親族と友人への会をそれぞれ分けて開催して、夢のような1日となりました。

そんな式当日の二日前、事件は起こってました。
つづく


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