2017年冬は、つかの間の春でした
<覚えておいてほしい登場人物>
K氏…私のマンションの旧住人で区分所有者。居住中はマンションのガーディアン(守護者)気取り。実際はすぐ怒鳴る・キレる・自分以外の区分所有者は自分より下の立場と思っている、モラハラ気質で“ダメな方の”昭和型ジジイ。
I氏…2016年度のマンション管理組合理事会の理事長。変節漢
サトウさん…NPO法人 京都マンション管理ネットワークの理事長
ヤマダさん…NPO法人 京都マンション管理ネットワークのメンバー。建築家
<覚えておかなくていいけど出てくる人物>
M氏、N氏…2016年度、I氏とともに管理組合理事会の理事を務めるメンバー。どちらもこの時点で在住5年以内のニューカマー
S氏、O氏…K氏によって指名された、わたしと同じ大規模改修委員のメンバー。工事完了まで役を全うしてくれた、冷静で辛抱強くて、勇気のある区分所有者の方々
2017年1月29日に、理事会と修繕委員会が開催されました。
その席でわたしは、1月21日に出席したマンション管理ネットワーク(以下、マン管ネット)の会合で聞いてきた、コンサルを導入することで考えうるメリットとデメリットについて報告しました。
ひと通りの報告を終えてから、わたしは出席メンバー(理事長I氏と理事のM氏、N氏、それから修繕委員のS氏、O氏)に向かってこんな提案をしました。
「わたしは一度、コンサルを入れる大規模の方法を検討してもいいと思います。管理会社とはいろいろあったし、この際一度、ここまでの計画を白紙に戻してはどうでしょうか」
「もうだいぶん遅れていますし、ここからさらに少しくらいずれ込んでもあまり問題はないと思うんです。コンサル導入を検討して、次期総会で大規模の進め方について賛否を問うたらどうでしょうか」
大規模改修はそもそも今年度(2016年度)には着手しているはずの案件でした。
でも、準備期間であるはずの2014年は給水管等の取り換えが、2015年はエレベーターの更新が行われ、その間、大規模修繕計画はストップしたままでした。すでにこの時点で2年以上遅れているわけです。
理事長I氏やM氏が賛成してくれました。
「そうですね、それはいいと思います。どうせ遅れているんだし…」
わたしの主観にはなりますが、この日の修繕委員会に、嫌な雰囲気は全くありませんでした。それどころかみんな、わたしの提案を喜んでいました。
いま振り返ると、できたら自分が理事の時に面倒なことをやりたくなかったのでは、と思います。
理事会や修繕委員会がこんなにまとまっていた理由はもう一つあります。
14回目の記事でフロント解任を要求したことを書きましたが、実は「後任が決まらない」という理由で、解任要求したフロントは相変わらず理事会や修繕委員会に顔を出し続けていました。
これが管理会社、ひいてはその背後にいるデベロッパーを信頼する気持ちを減退させ、理事や修繕委員たちを「なんか、管理会社たちは信頼できない」という気持ちで一致させていました。
出席理事の全員一致(※)で、大規模修繕計画は、白紙に戻して検討することに決まりました。そして4月の通常総会で大規模修繕計画の進め方を諮れるよう、改めて準備していくことにしました。
K氏の沈黙は、まだまだ続きます。
(※)…私のマンションでは修繕委員は理事会の諮問機関という位置づけなので、理事会運営に対して議決権はありません。