八重瀬町ってどこ?八重瀬に20年住んでいる町民がおすすめするウォーキングスポット
沖縄本島の南部に位置する八重瀬町。沖縄県民でも具体的な場所を知らない人も多いため、まずは八重瀬町について簡単に説明する。
八重瀬町は、平成18年に東風平町と具志頭村が合併して生まれた街だ。サトウキビやピーマンなどの農作物の生産が盛んで、自然に恵まれているが、那覇空港から車で30分程度で来れる便利な場所でもある。
中学1年生の時に家族で八重瀬町(東風平町)に引っ越してきた私は、20年経った現在も、八重瀬町民だ。
灯台下暗しというように、長年住んでいると、その街の魅力を見過ごしやすい。どの街にも魅力があり、そして欠点もある。日々何気なく過ごしていると、そのどちらにも慣れてしまい、気づきにくくなるものだ。
なぜ今回、八重瀬町のおすすめスポットを伝えるのかと言うと、現在参加しているオンラインコミュニティ「OKINAWA GRIT」にある。
#オキグリnote部 から第2弾のお題が発表された。それは「現在の居住地や沖縄で住んだ経験のある場所(1地域)を選んで、好きな部分をひたすら熱く語ろう!」というものだ。「好きな部分を書く」こと。それがルールだから悪いことは一切書けない。だから、好きなことだけをひたすらブログに綴っていく。名付けて「沖縄のわくわくを発信する自分語り」の幕開けだ。
ということで、八重瀬町の魅力を大いに語ることにした。しかし、20年も住んでいると書きたいことが多すぎて、なかなか上手くまとまらない。そこで今回は、「おすすめのウォーキングスポット」に絞って紹介しようと思う。
八重瀬町のおすすめウォーキングスポット。それは、
『東風平運動公園』だ。
「おすすめのウォーキングスポットとして運動公園を挙げるのは、安易すぎるのではないか」と思われそうだが、それでもおすすめしたいスポットである。
東風平運動公園には、体育館・トレーニング施設・サッカー場・多目的広場・野球場・ソフトボール場・テニス場・陸上競技場と、様々な施設が揃っている。子どもからお年寄りまで、幅広い層の方が利用できるのが魅力だ。
ウォーキングを楽しむ場合、陸上競技場を利用するのももちろん良いが、ぜひ「テニス場と野球場の外周」を歩いてみてほしい。
キレイな青空の下、テニス場を左手に歩道を歩いていくと、
ボール遊びや鬼ごっこが楽しめる、芝生の広場が現れる。
ちょっとした休憩に便利なベンチもあり、私はここで、結婚式の余興で披露するダンスを練習した想い出がある。結婚式の余興に力を注ぐ沖縄県民。練習場が見つからずにお困りの方にも、おすすめのスポットだ。
この空と街の風景を眺めながら歩くと、なんとも贅沢な気分を味わえる。
少しではあるが、木陰もある。
しばらく歩くと、階段の上に、なにやら人影が見えてくる。
『謝花昇先生之像』だ。1865年に生まれた謝花昇は、沖縄の参政権獲得等を目指して運動を行った人物で、「沖縄自由民権運動の父」とも呼ばれている。先ほどの写真に写っている階段は、謝花昇が亡くなった年齢にあわせて、「44段」設置しているそうだ。
謝花昇の視線の先には、キレイな青空や街が広がっている。運動による心身の疲れから亡くなったとされる謝花昇。この景色を眺めながら、穏やかに眠っていることを願う。
さらに歩き続けると、
東風平運動公園の野球場が見えてくる。この日の球場には誰もいなかったが、韓国のプロ野球チーム「ハンファ・イーグルス」がキャンプ(1月31日~3月9日)のため訪れていた。
野球場の向かいには、ソフトボール場がある。
そのまま野球場の周りを歩くと、最初のテニス場に到着する。テニス場→広場→謝花昇先生之像→野球場→テニス場、これが私のおすすめウォーキングスポットだ。写真だけだと分かりにくいと思うので、簡単なイラストでご説明!
女性の足だと、15分・1600歩程度で1周できる。多少の坂道はあるが、平坦な道が多いため、運動不足が気になる方でも歩きやすい。ちょっとした運動に、ウォーキングを取り入れてみたい方は、ぜひ東風平運動公園のご利用を!
八重瀬に20年住んでいる町民として、おすすめのウォーキングスポットをご紹介したが、「20年住んでいる町民」としてのブログはこれが最初で最後になる。なぜなら、
今月この街を出るからだ。
20年住んだ街を出るのは寂しい気もするが、「20年住んでいた元町民」として、今後も八重瀬町の魅力を伝えつつ、新たな街にも馴染んでいきたい。別れの後には、新たな出会いが待っているから。