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発達障がいを抱える芸人の卵が殻を破る物語#3「ADHDと副作用」

吐き気が止まらない。
常に胸になにか詰まっている感覚だ。 

頭痛が止まない。
後頭部を定期的に締め付けられている感覚だ。

動機が激しい。
胸の奥底を誰かが叩き続けている感覚だ。

原因は分かっている。
一昨日から飲み始めたストラテラだ。

副作用の話は聞いていたし、了承済みだったがここまで生活に影響が及ぶとは想像していなかった。

日によってキツい症状は違うが今日は吐き気と腹痛が尋常じゃなく、暑さもあいまって立っていられなかった。
使い始めと薬の増量直後は、副作用が大きいらしいから我慢しないといけない。

薬の効果を実感するまでには2か月ほどかかるらしい。それまではただえさえ精神に枷を背負っているのに、その枷を外すためとはいえ体調面にも重石をおいて生活していくことになる

何事も代償を負わないと、成果は得れないということを物理的に学んでいる。

にしてもしんどいけどな。日中に気絶するみたいに寝てしまうし、ずっと脳が回転している感覚もあり疲れる。

今日は漫才をしたが、圧倒的にパフォーマンスが落ちていた。吐きそうになりながらセリフを吐き出していた。普段からパフォーマンスが特段高い訳ではないが、当社比マイナスだ。
薬を言い訳にしてはいけないのは分かっているし、これから先ずっと付き合っていくものだが、このことを気軽に相談できる人がいないのが苦しい。


相方には言えない。
「言い訳すんな」
「お前の問題だろ」
「飲む選択をしたのはお前だろ」
「副作用がどうとかは他人からしたら関係ない」
こんな言葉を投げつけられるのは容易に想像できるからだ。

発達障がいを抱えながらも、社会生活が全く送れないわけではない。
だからこそ余計に苦しい。

誰か同じような悩みを抱えている人と話をしたい。
身近な人に責められ続け、だからといって自分で自分を許せずに生きてきてしまったような人。
身近な人から理解を得られることが困難な人。

そういった仲間を見つけ、話をし、「自分だけじゃない」という感覚を早く得たい。

このnoteはそういった人を探す意味合いでも書き続ける。

#3ということでこれから先、3日坊主にならないよう明日の自分に期待する。

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