【わたしの尊敬する農業者のお話し🧑🌾①】
最近これまでの自分のキャリアを整理していたのですが、
農業の業界に足を踏み入れて10年。
この期間に関わった農家さんの数を
ざっくり数えると700件以上にもなるようです。
もしかしたら、もっと多いかも。
わたし、ほんとにここに人生かけてきてるんだな。
そこで、今日は私が尊敬してやまない
ある農家さんのお話をします。
その農家さんとの出会いは
10年前。
わたしが学生サークルのメンバーとして活動していたときの話です。
その農家さんの小麦畑で
みんなで農業の将来を語り合ったり。
一緒に商品開発をしたり。
そんな関わりからスタートしました。
その当時、
まだ農家の働く環境について
あまり深い課題感を持っていなかったので気づかなかったのですが
ここ数年、その農家さんの農作業に参加させてもらう機会があり
その農家さんの素晴らしさを改めて感じました。
【働く人のこと、考えていますか?】
これは、全農業者に問いかけたいことです。
この農家さんのすごいところは、
家族も、単発のアルバイトさんの存在も大事にしているところ。
単発のアルバイトって、
なんか扱いが粗末になりがちなんです。
決められた仕事さえやってくれればいい、という考えだと
働く人のための環境を整えることは難しいですよね。
トイレも洋式だったり、
作業場に扇風機が完備されていたり、
当たり前だけど、できるようでできないこと。
【お願いしたいこと、明確にしてますか?】
アルバイトにお願いしたいことってなんですか?
それは、ちゃんと相手に伝わっていますか?
農産物の作業は、
やり直しがきかない
(というか後から確認ができない)ことが多いので
的確に指示をすることも大事です。
この農家さん、
ちゃんと自分の手を止めて教えてくれます。
「はじめは慣れなくて当たり前だからね」って言葉も自分に余裕がないと言えないものです。
【そのつながり、大切にしていますか?】
農作業は一時的に、多くの人手を必要とすることもあります。
でもここで、作業に来てくれた方を一時的な関わりと考えてしまうと
ちょっともったいないなと思います。
作業者といえど、消費者です。
「農作業という体験を通じて、どこまで農業やその作物に興味を持ってもらえるか?」と考えると、
これは滅多にないチャンスなのではないでしょうか?
わたしはこの農家さんの立ち振る舞いを見ていて、
「このチャンス、ちゃんとものにしているな」と感じます。
つまり、農場のファンになってもらっているということです。
農家という仕事は、
質を求めれば求めるほど
多くの労力を必要とします。
労力に見合った時給を出すことも
もちろん大切ですが、
お金以外のことも考えて
労働者と向き合っているかどうかは
とっても大切なことです。
この農家さんとまた働きたいなぁ☺️