【日記】1人、に成る
先日、ついに私は社会人になった。
まあ人生の中でも記念するべき日ではあると思うので文字にして残すことにした。
今までの人生「そんなんじゃ社会に出たらやっていけない」と人から何度言われたことか。
生活リズムもめちゃくちゃ、締切も守らない、お酒も大好き
でも留年するほどにはハメを外せなくて、色々な友達の力を借りながら何とか単位をかき集めて卒業を迎えた。
ギリギリ真面目で不真面目。
絵に書いたような大学生だった。
「社会に出たらやってけないぞ」
そう言われる度に「なんやかんや自分だって社会に出たらしっかりして、ちゃんと働けるはずだ」と自分を甘やかしてきたけれど、
どうにも年度をまたいだ途端、人の中身がアップデートされることは無いらしい。まあまだ研修とかいうものが残されているので私のメガ進化に期待だ。
散々だらしなかった先輩も元気に働いていることだし、もしかして社会は大学よりもチョロいのか?なんて淡い期待を一瞬持ったりもしたけれど
むしろ、今まで助けてくれていた「制度」「友人」「親(主に金銭面だが)」が消え去って、自分から「個人」として、与えられた任務を確認してこなしていかなければ行けないなんて、数倍ハードモードなのが入社式から伝わってくる。
私の就職先は全てオンラインで研修が行われるため、まだ、同期と顔を合わせていない。
一人で、この部屋で、1ヶ月…。
暗い方にばかり考えていたら暗鬱としてくるが、勿論そんな不安だけではない。
さっきも書いたみたいに「個人」として生きられるようになる。私の中ではとても大きな意味があることだ。
一人前のレッテルを世間から貼られていることは、恐ろしいけどすごく楽しい。
個人になったのだ。私は。
まあ実家で暮らしている以上まだ完全な個人とは言えないのだが。
母が沸かしてくれた風呂の中でブクブクとあぶくを吹きながら、「一個人」である私は来る輝かしい未来に思いを馳せた。