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過去の自分よ、宿題をやれ。
皆さんは過去の自分にアドバイスができるとしたら、どういうアドバイスをするだろうか。
私はいろいろ言いたいことがある。「チーズは食うな、太る。」とか「その男はやめておけ、浮気してるぞ」とか。
だけど今一番言いたいことはこれだ。
「過去の自分よ、宿題をやれ。」
私はアルバイトで家庭教師をしている。
その中に1人、本気で宿題をしない生徒がいる。
中高一貫の学校の中一、そりゃあやる気も出ないよなあ…とは思う。
しかし、給料を受け取っている手前、成績は上げないとそれはそれでまずい。
授業は週に一回2時間。塾や学校の復習や予習、学習管理をしている。
2時間で範囲が完璧になるような授業はさすがに出来ないし、そもそも基礎力や思考力にかなり穴があるので、宿題を出しているのだが、まあやってこない。
あまりにやらないので、LINEで毎日せっついているのだが、それでもやらない。
どうしたものかと友達に意見を求めたところ、こんなことを言われた。
「お前高校時代全く宿題やってなかったし気持ちわかるんじゃね?」
そうだ、私も、「宿題をやらない生徒」だった。
思えば、母親が中学受験の勉強のために私の小学校の宿題を全部やり始めたのがきっかけだったのかもしれない。「宿題、別にやらなくてもよくね?」と思い始めてから中学高校と、宿題から逃げ続ける生活を送っていた。
問題集の問題の最初と最後だけやって出したり、⑴しかやらずに出したり。そもそもやらなかったり。
高校二年生の夏休みの宿題で「日記を書く」というものがあったが、それは結局出さないまま高校を卒業してしまった。
なぜ出さなかったのか。ただただ面倒だったからだ。あと、「ルールに反対する私かっけえ」みたいな反抗期のクソガキ精神もあった。
しかし、家庭教師とはいえ、教師側の気持ちを体験した今だから言える。
「宿題は出せ。その舐めた根性を改めろ」
宿題を出さなかった時、教師側からいつも言われる言葉がある。
「あなたのための宿題なのよ。」
私が宿題を結局やらなくなってしまったのはこの言葉も原因かもしれない。「知らんし。自分の勉強自分でできるし。先生別に困らんじゃん。」そう思って宿題をやらなかった。
しかし発する側に立ってようやくわかった。
「あなたのためなのよ」
これは多分、建前だ。(本気で思っている先生も居るかもしれない。)
確かに宿題を出す時点では本当に生徒のことを思っている。生徒の学習状況から見て、こういう問題を解くのが良いだろう。このくらいのペースであれば解けるかなあ…。すべて生徒のためを思って考えている。
しかし、何度言っても宿題をやらない生徒に対する「あなたのためなのよ」は、本音ではない。
「シンプルに舐めた態度を取るクソガキ、イラつくな!!いうこと聞けよ!!」
そういった気持ちを教師という立場と社会性というフィルターを通すと
「あなたのためなのよ、だからやりなさい」
となるのだ。
私は学生時代、教師のストレスに無自覚であった。おそらく↑のようなことを言ったとしても「え、でもそれが仕事でしょ?ww」とか返してくるだろう。
それ、店員に何言ってもいいと思ってるクソ客と同じだかんな!?
「人として」という話だ。マジで。
宿題をやらない、を続ける、ということはそれくらい大罪であることを昔の自分は自覚してほしい。
ということで、