【道東旅行記】猫のいる「ペンションぽらりす」で癒やされた夜。北海道食材を使った手料理が美味しい【その④】
カフェうりむぅを後にして、北海道二日目の宿「ペンションぽらりす」へ向かう。国道沿いに急に看板が現れて、小道に入り、農道を3分ほど行くと見えてきた。
実は今回の道東旅行においてこの「ペンションぽらりす」さんでの宿泊というのが、大きめの目的。数年前に読んだこちらのブログがきっかけで知り、一度訪れてみたい!と思っていた。たまたま今回道東を巡れる機会があり、じゃあ「ペンションぽらりす」さんに泊まれるかも!と予約サイトですぐに予約した。
「ペンションぽらりす」の魅力は
民家は400m先にしかない→めちゃくちゃ静か
一日3組までしか宿泊者がいないので静か
周り一帯が開けた牧草地→開放感すごい
北海道の食材を使った手料理がおいしい
オーナーさんのホスピタリティがすごい
部屋がきれい!
天気が良ければ星空観察させてくれる→今回は台風でできず…
ペンションぽらりすのお部屋
僕らが泊まったお部屋はこちら。ベッドの上の牛柄がかわいい。枕元には小さい匂い袋があってほんのりいい香りがする。部屋の奥には長いデスクがあって、大きめの窓から原っぱが一望できる。雨が降っていたけど、しとしとして静かな草原もかなり落ち着くからいい。
机の上には、天気が悪かったとき用のホームプラネタリウムもあった。夜にちょっとだけ使ってみたけど結構きれいでよかった。
ウェルカムドリンクのカップとソーサーもかわいい。摩周湖のクッキーもおいしかった。この部屋にはテレビなど、音が出るものがないので自然の音が楽しめる。この日は雨の音だけが聴こえていて落ち着くことができた。
床は無垢材で、柔らかい雰囲気。入り口で靴を脱ぐのでまるで家のようにゆっくり過ごすことができる。
ぽらりすの夕食はどれもクオリティが高くて美味しい
夕食。基本的に宿泊者3組全員で食べる。テーブルはそれぞれで分かれていて、コース形式で順番に食事が運ばれてくる。オーナーさんが運んでくることもあれば、奥様が運んでくることもある。それぞれの食材の説明も丁寧にしてくれて楽しい。
ぶどうの食前酒のあとの一品目はサラダとエゾ鹿肉のミンチパイ。サラダのドレッシングとツナがばっちり合っていて美味しい。ヤングコーンが地味に好きなので嬉しい。星型のはチーズみたいな味がした。エゾ鹿肉のミンチは濃厚な味。パイの上の方にチーズが入っていてこれもまた濃厚で美味しい。サラダとの相性も抜群。鹿が増えてしまっている北海道では鹿肉を食べることを推奨するために、定期的にスーパーに並ぶらしい。地元のスーパーを訪れるというのも旅行先でやってみたいね。
スープはベーコンと玉ねぎのシンプルなもの。優しい味で美味しい。木のスプーンで汁物を食べると穏やかな気持ちになれる。
魚介系のパエリア。魚介類の旨味が米に染み込みまくっていてはちゃめちゃに美味しい。レモンを少し絞っても◎。エビもプリプリで言葉が出ない。写真のものを二人でシェアする形式だったけど、僕の方が多めに食べてしまった。味と見た目、全てに置いてベストな一品だった。
北海道産若鶏のグランメール風。グランメール風っていうのは、フランス語でおばあちゃん風みたいな意味らしい。とにかくきのこたっぷり。舞茸、しいたけ、しめじ…きのこの味が染み込んだスープも最高だった。若鶏は骨付きで入っていて、最初は食べにくそうだな…と思ったけど、ホロホロでスプーンで崩して骨から外すことができた。軟骨も柔らかくてぺろりと食べてしまった。
デザートはアフタヌーンティー形式。全体をしっかり撮った写真がなかった…。僕は正直スイカがあまり得意ではなかったけど、ここで食べたスイカは甘くて美味しかった。頂上のチョコムースは猫ちゃんの形。ホイップクリームと一緒に食べると背徳的なうまさ。ティラミスはもちもちで上品な甘さ。イタリアでもティラミスは何度か食べたけど、ここのティラミスはまさに日本人が手作りしたという味がした。イタリアのものはガツンとくる甘さのものが多いけど、ここのティラミスは丁寧な甘さと食感で好み。ティラミスの奥にはバナナケーキもあり、こちらもはっとするくらい美味しい。バナナケーキ作りたいな~
食事の途中でオーナーさんと明日の観光について話ができたのも嬉しいポイント。道中の観光スポットも教えてもらえた。あと、ぽらりすの看板猫のキキちゃんとクマくんがウロウロしていて可愛かった。食事の後に猫用のおやつを頂いて、一緒に遊ぶことができた。写真を撮っていないことが悔やまれる…
朝ごはんは手作りパンと北海道名物で
朝。部屋からの写真は窓が反射してしまっている。しとしと雨が降っていた。晴れていたら朝の散歩したかったな~
朝ごはんは昨日と同じテーブルで。ポテトサラダにコーンがたっぷり入っていて美味しい。
手作りパン。ほのかに塩気がある。いちごジャムをつけていただく。
北海道名物のビタミンカステラ。結構ボリュームがあるのと口の中の水分が持ってかれるので、一つを二人で半分こした。もう一つはお持ち帰り。いわゆるカステラのようにしっとりはしていない。
卓上には三種類の飲み物。牛乳は安定の味。真ん中のソフトカツゲンはこれまた北海道限定のもの。ヤクルト的な味ですっきりしていて飲みやすかった。これくらいの大きさのピッチャー便利でいいな。
他にもグレープフルーツやヨーグルトに糖蜜をかけたものも美味しくいただいた。
食事する部屋には薪ストーブも。冬になったら使っているのかな…これも憧れ。
カウンターもこじんまりしていてかわいい。オーナーさんが今日の天気とかを調べてくれた。
雨の中「ペンションぽらりす」を後にする
朝ごはんを食べ終わり、少しゆっくりしてから出発することに。短い間だったけど、すごくゆっくりできたし、何よりご飯が美味しかった。北海道の旅行ってなるとどうしても生魚がメインになりがちだけど、ここでは家庭的な料理を美味しく楽しむことができた。色々とお話することもできた。旅先で人と話すこと自体が僕にとっては珍しく、いい体験になった。出発のときは結構雨が強まっていたけど、オーナーご夫婦で外で見送りをしていただけた。すっかりファンになってしまい、絶対に再訪したいと思ってしまう。次は晴れているときにお世話になります。