中間反抗期のテスト勉強
勉強中に現れる中間反抗期
中間反抗期の子どもに勉強や練習をさせるのは、
手を焼いて大変な親業の一つですね。
本記事主人公の娘は現在9歳、小学3年生で中間反抗期の真っただ中。
自分のことは自分で解決したい反面、できない葛藤を抱え、そのストレス発散が上手にできない不自由なお年頃。
その不自由さは、勉強のタイミングや習い事の練習中にひょっこり顔を出し、(うちの場合)言葉の端々に怒り口調となって出てきます。
中間反抗期って何だっけ?の方へ
反抗期の分類と時期が気になる方のために、図で整理しておきます。
中間反抗期症状ってどんな感じ?
勉強中に現れる中間反抗期のやり取りの一例は、
漢字検定5級問題「練習の成果をハッキする」より。
娘「これ、わかんない~、キ、教えて~」
母『どれどれ、この漢字、前もやったじゃん。
手偏(てへん)だよ。』
娘「手偏?うーん…わかんない。こんなやつ?」
母『あ、おしい。違うなぁ』
娘「もう!わかんないよ~、どんなやつ?」
母『手偏にグンって書くやつ』
娘「グン、って。それじゃ、わかんない!」
母『グン、ってさ、”帽子”の中に”車”が入ってるよ』
娘「モー!!そこまで教えてって言ってないよ!」
母『えー!教えてっていったのそっちでしょ』
娘「それじゃ、答えでしょ!答え言わないで」
母『答えじゃないでしょ、ヒントでしょ』
問題の答え:発揮
このようなやり取りの後、
教えてほしいのか、教えてほしくないのか、
どっちなんだい!! と母は思うのです。
確かに、母の教え方もどうか?
と振り返り反省するところはあるが、
漢字10級にチャレンジした小学1年生のときから、
ずっとこうやって子どもに言葉で漢字をかみ砕き、
『軍(グン)は”車”が”帽子”をかぶっているね』と
教えてきた母にとっては特別なことではありませんでした。
しかし最近、母が「答え」という核心に近づくと
娘は火が付いたように反応し、怒ることが増えました。
この「着火」はなぜ生じるのでしょう?
母は少し悩みました。
自分で答えを出したい中間反抗期
母からすると、小1・6歳のちびっこのときから
同じように関わっているのですが、
受け手の子どもは着々と成長しています。
どうやらここに着火点が潜んでいたようです。
母は次のように分析しました。
わからないことは聞いて答えを知ろうとする『ちびっこ思考』から、答えは自分で導き出したいという『お姉さん思考』に成長しているのだけれど、問題の答えがわからず行き詰った娘は、いつものように『ちびっこ思考』で質問した結果、母が『ちびっこ思考』の回答をしたものだから、答えは自分で出したいという『お姉さん思考』が活かされず『着火』。
結果的に自分で考える機会が持てず、怒っている
もしくは「答え」という核心に先に近づこうとする母にムカついている
といったところでしょうか。
で、教えてほしいのか、教えてほしくないのか、
どっちなんだい!!について。
この結論は、「どっちも」なのでしょう。
教えてほしいけど、教えてほしくない両価性状態。
これはめちゃくちゃフラストレーション状態と思われます…。
自分で自分の答えを出したいけれど、うまくいかないストレスに葛藤している、まさに、中間反抗期の只中ですね。
色々分析してみた結果、結論は、
要するに精神的に成長してる、ということですね。
自分で問題も解けることが多くなり、
自分で解答集をみて丸つけもできるのに、
ひとりで頑張るにはちょっと不安で、
見ていてほしいし、一緒に考えてほしいけど、
そう思う瞬間だけ見てほしくて、
それ以外はうっとうしいような感覚で、
思うような回答がすっと出てこずイラっとして、
それを母に言われてしまうとムカついて怒り爆発、
ってところでしょうか。
反抗期症状が出たら「頑張れお姉さん」
反抗期は成長の証なので、出て来た感情を押さえこんでも、よくなさそうですよね。
やってるうちに漢字は覚えるし、
別に今すぐ検定合格できなくても、またすぐ、いつでも受験はできる。
それよりも、中間反抗期を逆手にとって、
答えを自分で粘り強く考えたり、
答えを最後まで模索したり、
勉強の仕方を自分なりに確立していく、といった
成長の機会と位置付けるほうが有益ではないかと思うのです。
でも、真っただ中で、着火した娘を目の当たりにすると、なかなかそれに気づけないものですね。
だから、着火の気配に注意して、
気づいたときは、スーッと身を引いて、
できるだけ、燃えている炎に油を注がないように努めることです。
問題が解き終わったら、ケロッとして、違うことを始めている姿を見ると、
さっきの燃え盛る怒りはどこへ行ったんだい?
という事のてん末がほとんどなのですから(笑)