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銀食器には「純銀」と「メッキ」があるのをご存じですか?アンティークの世界をゆる~く解説!

こんにちは!
アンティークのオンラインショップを営んでいる なみやです。
この2つの違いをご存じなく銀食器をご購入されるお客さまもいらっしゃいましたので、本日はこのテーマにしてみました。

「銀食器に興味があるけど値段がバラバラ。何が違うの?」と何となく気になっていた人向けに、ぜひ読んでいただきたい内容です(*^^*)


1.純銀は100%の銀ではない。


銀食器の世界では、純銀の製品を「スターリングシルバー」と言います。
「スターリングシルバー925」って聞いたことありますか?
それは素材の内「92.5%が銀ですよ~」という意味です。
100%ではないのです。

なぜなら、全てを銀で作ってしまうと強度が極端に落ちてしまうからです。
もし、オリンピックの銀メダルのように歯でかじったら、歯形が残ってしまうくらい弱いのです(^^;
だからほかの金属を混ぜて、強度を上げて作っているのです。

今は国際的にも、92.5%のシルバーが入っていれば「純銀」として扱ってOK!となっています。

2.メッキは表面だけ銀。だけど長持ち。

英語では「銀メッキ」のことを「シルバープレート(Silver Plate)」と言います。
中は違う金属でできていて、外側に薄ーく伸ばした銀がコーティングされているのです。
その厚さは何と・・・
1ミクロン(1mmの1000分の1)です。

と、言っても普通はピンとこないですよね。
職人さんが金箔を貼り付けているのをテレビなどで見たことありますか?
あのペラペラの一枚の紙が1ミクロンです。
ビックリするくらい、うっすいですよね(@_@;)

でもそれだけの厚さの銀があれば、十分な耐久性があり、簡単に剥げることはまずないのです。

80年前のシルバープレート

3.日本人は「メッキ」の言葉に拒絶反応?

上の画像は2枚とも、シルバープレートです。
キレイですよね~

多分、日本では「メッキが剥げる」という言葉もあるので、
あえて「メッキ」とは呼ばずに英語表記のまま「シルバープレート」と呼んでいるのかなと、
・・・自分の考察です。

以前、お客さまがシルバープレートのティポットをご購入してくださいました。
もちろん、商品説明には「シルバープレート」と記載して。

後日、お客さまから
「ポットの底にSilver Plateって書いてある、メッキ・・・なのですか?」
とのお声が(/ω\)

その時、これは世に広めなければ( `ー´)ノ!と自分は思ったのでした。

メッキと言っても100年、いえ、それ以上は普通に使えます。
欧米の人たちは銀メッキに抵抗感はまったくなく、とても大切に使っているのです。
一般家庭に銀食器があることも多く、
「おじいちゃん、おばあちゃんの、さらにその前の代から使ってるよ」なんてことがざらにあります。

日本でもそうなればいいのになぁ・・・

130年前のシルバープレート

4.結局、どちらも歴史ある美しい銀食器♡

・・・なのですが、値段が高い!

アンティークショップを運営している自分が言うのも何なんですが(^^;
上の写真のシルバープレートのティセットでも10万円は軽く超えます。

スターリングシルバーなんて言ったら・・・
それはそれは恐ろしく高い!(/ロ゜)/

シルバープレートの10倍くらいです。
なんてったって、銀ですから・・・はい・・・

だから、
まずはポットだけとか、さらに言えばスプーンやフォークなどの単品でチャレンジしてみればいいのです。
最初から全部揃える必要は全然ありません。

本日は、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます!
少しでも銀食器に興味をもっていただけるきっかけになったら嬉しいです。

また、もしよければお店にも寄って行ってくださいね!
小さい店ですが・・・(●'◡'●)
それでは、また!



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