ここを見れば分かる!西洋食器の「1級品」と「2級品」の見分け方とは?
こんにちは!
アンティークのオンラインショップを営んでいる なみやです。
お客さまから時々この質問をいただくことがありましたので、本日は西洋食器の「1級品」と「2級品」をテーマにしてみました。
最初に言っておきますが、知らなくて普通です!
「だって、西洋アンティークの食器なんて買ったことないし」という方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
軽い気持ちで読んでみてください。
みっちりとは書いてありませんから、安心してください(^^;
1.意外と簡単?!「1級品」と「2級品」の見分け方
西洋食器において、
まず「1級品」とは文字通り、完璧な製品のこと。
「2級品」とは生産時に何らかの問題が発生した製品のことです。
今回は、ドイツの磁器メーカー「マイセン」を例にあげてご案内します。
食器の裏側にはメーカーのブランドマークがあり、これを「バックスタンプ」といいます。
マイセンのバックスタンプは、下の画像のように青い剣が2本交わった形をしています。
このバックスタンプに、スクラッチ(キズ)がなければ「1級品」、2本線のスクラッチがあれば「2級品」です。
それだけです・・・(^^;
意外とわかりやすいと思いませんか?
スクラッチは、絵付けの色にムラがある、傷がある、黒点があるなど、何らかの理由でスクラッチをつけて、アウトレットとして出荷された2級品の「しるし」なのです。
2.「1級品」と「2級品」の違い。実はほぼ変わらない?!
実際は専門家でも、その作品のどこが訳ありなのか、わからないことが多く、見つかることの方が珍しいくらいなのです?!
ほとんどの作品は完璧に見えるものばかりです( `ー´)ノ
「1級品」と「2級品」の違いがわかるのは、その作品を作った職人だけと言われることもあります。
つまり、
世界トップレベルのブランドの検品は大変厳しく、私たちが思うようなわかりやすいアウトレット品ではないのです。
3.値段は違います💦
2級品は1級品の20%~30%くらい安いことが普通です。
そのため、値段を下げて回転率を上げようと、わざとスクラッチを入れることもあったそうです。(昔の話かもしれませんが)
1級品にこだわられる方も当然多くいらっしゃいます。
もちろん大切なことですが、時と場合、使用用途によっては2級品という選択肢も十分あるのではないかと思います。
また、偽物の多いマイセンでは、2級品には偽物がほとんどありません。
逆に、信頼できる作品かもしれません(^^;
かなりの高級品ではありますが、普段使いにできたら素敵ですよね~(#^^#)
でもやっぱり怖いですよね~(#^^#)
4.ついでに、マイセンのフィギュリンも1つご紹介
マイセンの作品にはフィギュリンも多くあります。
下のフィギュリンは、ピエロがお皿を空中に飛ばしながら、ジャグリングをしている様子です。
回しているお皿はなんと(@_@;)
1枚数万円もする、マイセンの高級皿、ブルーオニオンシリーズです。
ハラハラドキドキするような?!フィギュリンです。
そしてお皿のウラには、ちゃんとマイセンの剣のバックスタンプも入ってる細かさ(^^;
スクラッチがないから1級品ですね。
ピエロの表情は柔らかく、品の良い顔だちです。
化粧を落としたらきっと美男子です(*''▽'')
いかがでしたか?
基本がわかれば、あとはメーカーごとに特徴がちょっと違うだけです。
もし今後、西洋アンティークの食器を購入する時があれば、
皆さんには等級にかかわらず、良い品を求めていただきたいという気持ちを込めて書きました。
私はオンラインのアンティークショップをやっています。
記事にしておきながら何なのですが、、、
タイミング的に今は食器はあまりおいておりません(^^;
店には、日本にはないもの、国内では自分の店にしかないものなど、珍しいものが並んでいます。
小さいですが、よろしければ覗いていってください。
それでは、また!