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BBTから入って旧約BBを楽しんだ私&お祝いダイストレイ配布

 本記事はビーストバインド アドヴェントカレンダー企画 「BEASTBIND 25th Advent Calendar」の9/9の記事として寄稿するものになります。
 私の投稿前後にも様々な記事が公開されているものと思いますので、是非ご覧ください。

 本記事では、折角の25周年ということで、いわゆる旧約ビーストバインド(1999年初版のビーストバインド-魔獣の絆-)について、出会いとその魅力について語ろうと思います。ほとんど私語りではありますが、BBTから入った人が旧約について興味を持ったり、旧約ファンの方がBBTファンを勧誘したりするきっかけになれば良いなと思います。

 また、お祝いにダイストレイを作成しましたので、記念にペーパークラフトで作って楽しんでいただければ幸いです。
 ※BBT15周年となっているのは誤字です! 来年も使えるということで何卒ご笑納ください………。


ダイストレイ配布

ダイストレイはPDFデータで配布します。
A4で印刷して切り取り、組み立ててください。
「昼の世界でも夜の世界でもない、黄昏の世界に棲む半魔たち」をイメージしています。

なお、下記ページにて紙より丈夫なフェルト製のものを販売しています!

手数料込みだと全部売れてトントンくらいなので興味ある人は残量とか気にせず買ってもらえると嬉しいです………。

BBTとの出会い

 私とBBTの出会いはニコニコ動画でした。

 マインクラフト実況動画→ゆっくり動画→TRPG動画と経由してたどり着いたその動画で、初めて私は”現代に潜む人外”を遊べるTRPGを知ったのです。のちに他のシステムでも人外ができることは知ったのですが、やはりBBTの多種多様さは群を抜いていると今でも思います。好きなルーツは化狐と風水師です。

 サークルの友人たち、先輩・後輩たちとも遊ぼうと思ったのですが、クトゥルフとソードワールド2.0が席捲している当時の環境ではなかなか広まらず、私が年に10回以上GMをすることで徐々に広がり、一時はサークル内でクトゥルフとソードワールドに次ぐ立卓数となったときは大変感動しました。一緒に遊んでくれた諸氏には大変感謝しております。

 その後、コロナ禍でサークル活動が縮小したとき、オンリーコンベンション「電脳魔宴」のGM募集に応募したことがきっかけで、今では様々な方と遊べるようになりました。BBTが無ければ、電脳魔宴が無ければ、外海に漕ぎ出すためのエゴも絆も得られませんでした。この場を借りてお礼申し上げます。

旧約との出会い

 旧約に興味を持ったのは、長沢遼と野白久里子の因縁からでした。先に挙げた動画で2人が出てくるのですが、正直あまり何があったのかわからないのですよね(実は旧約を読んでもあんまりわからないことは当時は知らなかった)。

 そこで旧約について調べていると、いろんな話が出てくるわけです。「20世紀最後のRPG」とか、「Best Bind」とか、「勝手に死ぬ地獄の道化師」とか。そんな話を聞いていると、逆に興味をそそられます。そこで特にオススメされた横浜無電源研究所様の「道化師は夕闇に踊る」を読んでみました。(当時も普通には見れなくなっていたのですが、Wayback Machineを使うと読めます(2007年以前のログ)。残念ながら画像は見ることができないのですが………)

 そうしたらすっかりハマってしまいまして、「自分でも遊びたい!」となったわけです。それからは早いもので、中古で旧約とMILLENIUMを買って、卓を立てまくりました。トリニティはヒロイックですが、旧約はダークでままならないところが全く別のゲーム感覚でとてもよかった。私はサタスペも好きなのですが、速水螺旋人先生の絵もさることながら、サタスペの性業値判定よりも恐ろしい、絆判定とエゴ判定に引き込まれてしまい、導入といくつかのチェックポイントだけ用意したシナリオをドライブ感だけで回しまくりました。平成も終わろうというときに、布教によって新たな旧約マスターを2人も増やしたのはとても珍しいことなのではないでしょうか。

 もちろん、最初の目的であった公式NPCたちの比較をするのも楽しかったです。特にカトリーヌ・ユディットが周囲の環境の激変で立ち位置が変わっているのが印象的でした。トリニティだけ読んでいると怖いながらも苦労人、というイメージだったのですが、旧約を読むと儚げな少女に見せかけた悪魔………という感じなので落差が凄い。正直トリニティのカトリーヌ・ユディットは儚さとか感じないので……。

https://skeb.jp/@kogaran/works/16

 あまりにもの落差に情緒がおかしくなり、Skebでファンアートを描いてもらったりしました。

両方遊んでみて

 トリニティも旧約も、年季を重ねたゲームとなってしまいましたが、それぞれに別の独特の魅力を持っており、今でも楽しめるゲームだと思います。

 トリニティの魅力はその多種多様さ。やりたいことからデータを組み立ててもいいし、データからキャラを組み立てても良い。どちらを動機にしてもスタイルでフォローを入れられる。これによって色んなキャラができる! 色んなキャラと遊べる! これこそがBBTの魅力です。半魔は昼の世界でも夜の世界でも無い黄昏の存在………。孤独感を感じられるこの設定が、下手に同族のキャラが生まれにくいこの多様さで引き立つところが、このゲームで私が大好きなところです。

 旧約の魅力はままならなさとライブ感です。絆やエゴに流されて思うようにいかない、というままならなさで社会に生きる半魔の悲哀を味わうことができるというのは強力な魅力です。もちろんGMは思い通りに事が運ばないので大変なのですが、ライブ感でシナリオを回すことには一度ハマってしまうとやめられない中毒性があります。昨今流行りのナラティブ系システムとも通じるところがあり、私としては今復刻すると結構受け入れられるのではと思ったりしています。

最後に

 今年2024年に、ビーストバインドは25周年、ビーストバインドトリニティは14周年を迎えます。これだけ長い間経っても、ファンコミュニティが活動を続けているのは、システムが強力な魅力を備えており、それを遊び続けたいという強力なエゴをファンに伝播させているからです。トリニティの電子書籍化を経て、新規のプレイヤーも増えました。これから先に何が待っているかはわかりませんが、これまでに得た絆、ビーストバインドが与えてくれたエゴ、これらが様々な人を突き動かすことでまだ見ぬ楽しい未来が待っていると信じたいと思います。

 最後にトリニティのGFデータのサプリ化、旧約の電子書籍化を祈り、この記事を締めさせていただきます。ご覧いただきありがとうございました。

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