不妊治療の保険対応について
不妊治療に保険が適応になったのは、4月でした。
保険診療は、いい事でしょうか?
私は、以前から懸念していました。
懸念していた点は、いくつかあります。
全ての治療が保険適応になるとは考えにくいので、混合医療の問題があるのではないか。
混合医療とは、保険診療と、自費診療を一度にする事で、今は、禁止されています。
補助金制度がなくなるので、保険診療で、3割負担になるより、かえって高くなる方がいるのではないか。
保険診療になるのを待って、不妊治療を始める方が多くなれば、病院は、混雑、混乱して、適切な医療が受けられない可能性があるのではないか。
以上のことから、私は、あまり、保険になることをよく思っていませんでした。
以前から鍼灸に来られている方には、経済的な問題で、ステップアップを待っているのなら、待つ必要はない。今すぐ、ステップアップするべきだと、力説していました。
実際、そのアドバイスを信じて、ステップアップして、今、妊娠中の方も、数名いらっしゃいます。
ステップアップとは、主に、人工受精から、体外受精に進むこと、を言います。タイミング法から、人工受精に進むことも。
4月になって、
分かったことは、
一サイクルを保険でするのでしたら、保険で、しないといけないそうです。
保険を使えない、方法をすると、自費診療になるので、負担は大きくなります。
そして、国からの補助金は、なくなりました。
今まで、体外受精一回に30万円の補助金が出ていたので、30万円以内で、体外受精をされた方もいらっしゃいました。
それが、保険になると、ざっと計算しても、30万円の3割負担だと、9万円。
体外受精の方は、あまり、恩恵はありません。
人工受精や、初めて、不妊治療をされる方には、保険診療になるので、メリットは、あると思います。
やはり、何度も、体外受精をしておられる方には、厳しい、改正でした。
しかし、不妊治療に関わっていない方や、一般的には、
菅さんが、不妊治療に保険を適用してくれた。ありがとう。みたいに思っておられる方も多いみたいです。
実際、友人と話していて、不妊治療しやすくなったんだよね、と言われたので、この話をすると、驚かれていました。
その方は、物事を一面からだけ見ていたら、ダメだな、と、言われました。
少子化対策をするのでしたら、もっと、当事者が、やりやすい方法を考えてもらいたいものです。
私は、鍼灸師なので、なるべく早く、赤ちゃんが、来てくれるように、心を込めて、施術することしかできません。