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公務員からフォトグラファーになるために何をしたのか

2025年4月より、フリーランスフォトグラファーとして活動を開始する『なみぺい』です。

今回の記事では『公務員である僕がフォトグラファーとして活動を開始するためにどんなことをしているのか』について書いていきます。ポイントは公務員である(沢山の規制がる)と言うことやフォトグラファーとしても個人事業主としても経験値が「0」であると言うことです。

僕が何者で何に挑戦しているのかについてはこちらの記事で紹介をさせていただいております。興味と時間のある方はどうぞ。

もしも、今後の人生において「新たなフィールドで活動したい」、「今の環境では困難なことが多すぎて新たなチャレンジは諦めた方、と思っている方の参考になれば幸いです。

【やってはいけない事を正確に理解する】

自分が会社員ではなく『公務員』だと言うこと

会社に勤めている方もその会社が定めたルールのもとでお仕事をしたり、時には副業で収入を得たりしていると思いますが、当然、僕のような公務員にもルールが存在します。注意しなければならないのは、公務員の場合、会社が独自に定めているルールとは違い、法律が絡んでくると言うこと。【ルールを無視して、やってはいけない事をする=法律違反】となります。

グレーゾーンに対する考え方と行動

ですから、やってはいけない事を正確に理解することからスタートする必要があります。「これはどうかな?」と思うようなグレーゾーンに関しても、僕の場合はしっかりと避けるようにしています。時には、管理職に相談したり、管理職でも回答に困るような内容の場合は、ルールを管理している部署に連絡をとってもらうこともありました。大切なのは自分の解釈で判断しないようにすることです。やってはいけないことを理解した上で、自分にできることを探すと言うのが僕が最初にとった行動と言えます。

大抵の人はここで足止めをくらい『日常』に戻っていく

公務員は、業務以外の活動については本当に厳しく制限されており(国や地域からお給料をいただいているので当然のことですが)、結構この時点で新たなチャレンジを諦める人が多いのではないでしょうか。なんせ『安定』の二文字を一旦捨てるわけですから、「難しそうだし、それならこのままでいっか」となるのは至極当然な感覚だと思います。


【夢を叶える上で必要だけど足りてないことをする】

経験を積み重ねるという経験

やってはいけないことが理解できたら、今度は自分に足りてないものを補っていく活動に目を向けます。公務員がやってはいけないことをザックリ捉えると“むやみやたらに利益出しちゃダメ““勤務中は自分に与えられた仕事を全うしなさい“と言う感じです。(もちろん、法律上はもっと細かく制限されていますので勉強や下調べはマストです)

それを踏まえて今の自分に最も足りていないものを考えました。その答えが『経験値』です。僕は写真を撮って人を喜ばせる経験も、誰かから撮影の依頼を受けることも、自分を売りこむことも、全てにおいて経験値が足りていなかったんです。そうなると、その経験値を積み重ねていくことこそ“今の僕がやるべきこと“だと考えたのです。

誰でもできそうだけど意外と続かない“無償撮影“というもの

そこで僕が真っ先に取り組んだのが『無償撮影』です。完全に無償です。ただの趣味と言い切れる内容なので立場上も全く問題ありません。カメラ好きの人が知り合いの紹介などを通して写真を撮りに行く。そして、撮った写真を後日、差し上げる。ただ、これだけです。報酬だって一切発生しません。Instagramなどを見ていると、意外とこの『無償撮影』をやられている方は多いように感じています。ただ、人間とは欲深い生き物ですので無償撮影をするときにやはり“対価“と言うものがチラつきます。報酬を受け取らずに、ひたすら自分の体力とお金(機材の費用や交通費)と時間(撮影時間、ロケハン、レタッチなどなど)が削られていくことに耐えられなくなることも容易に予想ができます。少なくとも僕の周りで本業をやりながら無償撮影で、ある程度の期間と撮影件数をやり切り、フォトグラファーになった人はそう多くはありません。「誰にでもできることではありますが、誰にでも続けられるわけではない」のが無償撮影なのかなと思います。

“無償撮影“の真の報酬とは

とにかく経験値を上げたいという想いから始めた“無償撮影“ですが、金銭の報酬がないというだけで、それ以外に得られるものはたくさんあります。撮影の技術、現場でのコミュニケーション、依頼をいただくまでのフロー、予約システムの構築、納品や顧客リストの管理など。すぐに思いつくものだけでもこれだけあります。これらのことをゲスト様とのやり取りの中で体験できるというわけです。飲食店を開きたいと思っている人が、無償でテナントを借り、メニューを考え、お客さんに料理を提供し、アンケートなどからフィードバックする。という一連の流れをやっているようなものです。もちろん、コストは自分もちですが得られるものの方が遥かに多いと僕は思います。公務員として働く僕にとって“無償撮影“はうってつけのアクションだったのです。


【行動し続けることの大切さ】

周囲から憧れられる人はちゃんと続けている

教師の世界でも、フォトグラファーの世界でも、それぞれの世界で活躍している人は“継続的な取組“をしています。何者でもない僕が他人の興味を惹き、声をかけてもらうということはそんなに簡単なことじゃないんです。一度や二度のチャレンジで結果が出るわけがないということを僕は自覚しています。だからこそ“センス“よりも“継続力“が大切ですし“ノウハウばかりの頭でっかち“より“機動力抜群のフッ軽人間“でいることを心がけています。

動かない理由を思いつく前にとにかく動き出す

目標としていた撮影件数を超え、次のステップへ

“無償撮影“を思いついた当初は自分の写真で100人を喜ばせるという目標を設定していました。スタートから約9ヶ月間、土日祝日のみの撮影でしたが、ありがたいことに年末には30組140名の方を撮影させていただきました。心地よい達成感を胸に次のステージに進みます。そしてこれかも“行動し続けて“いきます。

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