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わてノート 能登半島・青森・福島・台湾 被災・復興状況などまとめ(25年1月24日)

23日未明、福島県会津で地震がありました。M5.2で震度5弱を観測されました。被害は報告されていませんが、雪崩や落雪に注意とありますね。リンク先にもあるように地震が発生した際にはまず頭の保護、安全な場所への避難、慌てない行動の3点を気を付けるのが良いかなと思います。

また、21日は台湾南部でM6.4の地震がありました。報道では44名の方がケガ、孤立した集落もあったようです。

台湾の三立新聞網(SET News Channel)では地震直後に避難して、家に戻りたい様子の住民の方がニュースになっていました。記事の最後の方みると簡易ベッドがあって、あれがいわゆる避難所なのかと思います。他の記事も合わせると布製の間仕切りがある簡易部屋的な避難所が準備されたようですね。対応が早い。

関係ありませんが、台湾の自由時報を見ていると同じく21日に大阪の通天閣付近の商店街で火事があったことがニュースに取り上げられていました。あのあたりで生活していたこともある身としてはローカルな地域な気がしますが、このように台湾ニュースに取り上げられたりするんですね。

もうひとつは、日本で1月15日に南海トラフ巨大地震の発生確率が80%に引き上げられましたが、その件も三立新聞網で記事になっていました。台湾にとっても影響を及ぼす可能性があるので他人事ではないということでしょう。想定域がずれることもありますからね。

さて、今週の被害状況を確認していきたいと思います。

能登半島被害復興状況まとめ(1/24)

  • 人的・住家被害

    • 人的被害・地震 死者508名 重傷390名(1/23)

    • 人的被害・大雨 死者17名(石川県16名 熊本県1名)重傷2名(12/24)

    • 住家被害

      • 地震 全壊6445棟(新潟、富山、石川) 半壊23225棟(新潟 富山 石川 福井)(12/24)

      • 大雨 全壊95棟(石川)半壊529棟(1/21)

    • 避難者数:地震 27→22名、(大雨)139→131名(1/21)

  • ライフライン

    • 上水:(地震)5月末で立入困難な地域等の一部地域(約700戸)を除き水道本管が復旧(8/27)、(大雨)132戸が断水(11/26)

    • 電力:(地震)安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等を除き 復旧(4/2)、(大雨)石川県内の停電は、安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等(※)を除き復旧(11/01)

    • 都市ガス:大雨による被害なし

    • LPガス:(地震)2月末に応急復旧完了、通常出荷体制に移行。(大雨)土砂崩れや、家屋倒壊によるボンベ流出が発生所在確認済(10/18)

    • 通信:(地震)固定回線 インターネット・アナログ電話150回線に影響、携帯電話基地局、KDDIで1局 ソフトバンクで2局影響(12/24)
      (大雨)固定回線 復旧、 携帯電話基地局、NTTドコモで4局、KDDIで8局 ソフトバンクで4局、楽天モバイルで3局影響(12/24)

    • 地上波:(大雨)(地上波テレビ)(ラジオ)すべて復旧済み(ケーブルテレビ)1490世帯が断線などの被害(11/26)

  • 交通インフラ

    • 能越道:(のと里山空港 IC~徳田大津IC)対面通行可(9/10)

    • 補助国道: (地震)40 区間通行止めのうち 36区間(約 9 割)復旧 現在 1路線 4区間で通行止め、(大雨)1路線5区間通行止め(11/26)

    • 都道府県道等 :(地震)3 県 145 区間通行止めのうち 137区間(約 9割)復旧 現在 8区間で通行止め(大雨)13区間通行止め(12/24)

    • 鉄道:(地震)JR七尾線 2/15 から全線運転再開、のと鉄道 4/6全線開通(7月20日より通常ダイヤ)(大雨)羽越線10/5夜再開

    • 航空:(地震)のと空港 民航機運航再開(1/27)(4/15から毎日運航)(12/25から1日2往復)

  • 砂防土木

    • 河川:(地震)応急対策実施済み(大雨)最上川で農地浸水発生(解消)、石川県28河川で浸水被害発生しほぼ解消、町野川で2か所堤防決壊し緊急応急復旧工事を完了、河原田川緊急応急復旧工事を完了、その他5河川で権限代行による応急復旧工事を実施中(12/24)
      土砂災害:(地震)456 件(新潟県 18、富山県 14、石川県 424)、(大雨)272 件(宮城県 1、山形県 1、新潟県 2、石川県 267、熊本県 1)(12/24)

    • 港湾 七尾港:(地震)8岸壁中3岸壁が利用可能、輪島港:1岸壁が利用可能、飯田港:2岸壁中1岸壁が利用可能、小木港:5岸壁中5岸壁が利用可能、輪島港は大雨影響で土砂流入(12/24)

  • 住宅・医療

    • 住宅仮設:(地震)6882戸着工、6824戸完成(12/24)

    • 下水:(地震)下水道本管は立入困難な地域等の一部地域を除き確保済み(珠洲市の立ち入り困難な一部地域を除き)(5/28)(大雨)輪島市と珠洲市の一部で被害あったが機能確保済み(10/10)

    • 宿泊施設:(地震)石川、新潟、富山、福井、岐阜の宿泊施設で被害

    • 医療機関:(地震)石川県の医療機関において全施設断水解消(4/5)(大雨)3施設で被害があったが復旧済み(9/23)

    • 社会福祉施設:(地震)高齢者施設断水9か所、障がい者施設断水3か所停電1か所(7/30)(大雨)障がい者施設の断水解消(11/01)児童福祉施設で停電解消、134施設の断水復旧済み、64施設で建物被害復旧済み(12/24)

  • 農林水産

    • 農林水産:(地震)長野、石川、新潟、富山、福井、岐阜で被害、(大雨)秋田、山形、新潟、石川、福岡、広島、佐賀、長崎、熊本、大分で被害

    • 防災重点農業用ため池:(地震)新潟県1か所、富山県11か所、石川県 280か所、福井県1か所で堤体に損傷、(大雨)石川県 73か所(11/01)

    • 農業集落排水施設:(地震)被害あり新潟県11か所、富山県20か所、石川県72か所

    • 廃棄物処理施設関係:(地震)石川県、し尿処理施設2施設仮復旧、焼却施設など全復旧、最終処分場7施設停止し2施設復旧、新潟県焼却施設すべて復旧

内閣府

内閣府の災害情報はとくに更新はありませんでした。

国土交通省

国土交通省もとくに更新はありませんでした。

青森県

青森県では豪雪を受けて令和7年青森県豪雪対策本部が設置されています。

24日朝時点で情報が更新されていました。
人的被害の死亡者は先週から1名増えて8名、重傷は少し増えて38名、軽傷93名となっています。死亡原因は屋根の雪下ろしと落雪に伴うものに加えて除雪作業中と発表されています・・

住家(じゅうか)の被害は全壊3件、半壊4件、一部損壊54件と増えました。被害確認が進んでいるものかと思います。引き続き調査中となっている市町村もまだあるようです。

鉄道は復旧したようですね。バスで一部迂回やフェリーで点検による運休があるようです。農林水産被害額は引き続き総額3200万円となっています。学校や文化財の被害も一部あるようです。

福島県

福島県からは震度5弱を記録した1月23日の地震による被害の最終報が発表されていました。

震度5弱を記録したのは檜枝岐村ですが、人的被害、住家被害はなかった模様です。

石川県

石川県では記者会見がありました。


(石川県)知事記者会見(令和7年1月23日)
(石川県)知事記者会見(令和7年1月23日)
(石川県)知事記者会見(令和7年1月23日)

一つ目は、のと里山空港を利用したツアーの紹介です。その次が被災古民家の保存・活用ということで相談窓口が設置されたようです。下記場所で相談窓口が追加されたようですので、関係の方はご確認ください。

(輪島)輪島市役所2階ロビー
(珠洲)珠洲市産業センター1階窓口ブース
(能登)能登町役場1階ロビー
(志賀)志賀町役場、富来活性化センター
(空港)石川県奥能登総合事務所4階

最後は地震の記録アーカイブということで資料の収集と公開が行われるようです。先行分の動画の公開もありますね。

地震被害です。死者は災害関連死の方が増えて508名となりました。住家被害は全壊6084棟、半壊18405棟となっています。避難者の方は減少し14名です。

豪雨被害です。人的被害は変化なしです。住家被害は全壊が95棟と減少しました。また避難者の方は131名と微減となっています。

各市町

輪島市からは災害片付けごみについてのお知らせが出ています。3月16日までに災害片付けごみを出してくださいというような内容になっていますので、注意が必要かと思います。

穴水町からは災害公営住宅整備事業についてのお知らせが出ています。事業者向けの内容ですが、(仮称)上野団地ということで上野地区に整備されるようですね。

能登町からは定住住宅助成金のお知らせが出ています。

七尾市からは浄化槽の復旧ということで補助金報告書の提出期限が延長されました。

その他ニュース




ブルボンのお菓子が好きなわたくしですが、関東大震災を機に創業したとは知りませんでした。庶民の味方ですね。

さて石破首相の施政方針演説では防災・復興について語られていました。特筆する点はありませんが、防災庁の設立は進んでいく模様です。

ふわっと考えていましたが、能登半島地震で浮き彫りになったのは道路や水道などのインフラが被害を受け復旧に時間がかかるということでした。試算によれば水道管の入れ替えには100年以上かかるという試算もあったと記憶しています。その一方で道路や水道管に限らずインフラの新設も進んでいるので維持していくインフラも増えていってるのだろうと思います。

AIなんかは何兆円もの投資が話題になっていますが、あれだけ資本を集めるのは競争が起きているからですね。そして競争が終わるとググるという言葉が象徴しているように1強となっていくかもしれません。
そのGoogleも今はChatGPTなどによる検索が広まっていってググるではなくなってきている。なんでかというとWEBページも増えすぎて人力でググっても追いつかなくなってしまったり見たいページが出てこないということがああったりして、AIにそれっぽいの出してもらえるならそれでいいかになってしまった。複合してまとめられた結果が返ってきますしね。技術発展ということでしょう。

良い面と悪い面がありますが、適度にそうやって資源や環境の状態に合わせて技術も入れ替わっていくことが災害などに強くなるという感じがします。情報が少ないときや多いとき、資源が増えすぎた時・足りなくなった時、それぞれに適したシステムが本来はあるはずなんですね。
分散型水道システムという記事がありましたが、地方は地方で大規模なものでなくてもいいわけで小規模システムがうまくはまっていけば新たな活性化にもつながっていくかもしれませんね。


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