学生人生最後の夏休みの日
1投稿目よくわからぬがミス。
6年間の大学生生活最後の夏休みの日の本日
相変わらず夜明けまで一人孤独にスマートフォンに依存し犯されながら夜を過ごしていた。
ふと、メールの通知が届くと10万ドルの賞金を
賭けた世界中のクリエイターに対して送られる
イベントの通知だった、暇でスマートフォン依存という病魔に犯されてる僕は発想力を働かせた
もちろん、無い頭で奇想天外な案が浮かぶ事もなくそのまま夜明けを待とうとスマホを閉じた。
しかし、日本円で1500万円近いその額が頭から
離れないこれまた、夜を使い果たして部屋の布団の上で朝まで過ごしてしまうと考え咄嗟にカバンに枕とバスタオルを詰め込んで朝4時の河川敷に飛び出した。
24歳最後の夏休みの大冒険だ。
暗い夜道、音もなくただ静かさと9月終わりの
風の冷たさに体を打たれながら学生最後の夏休みを走馬灯のように振り返っていた。
沖縄にも行ったし、広島で原爆ドームにも行った
北の国の最高のお祭りライジングサンにも行った
振り返れば順風満帆、夏満喫の思い出がポツポツと浮かんできた、しかし、何なんだろうかこの将来に対する不安感でもなく、過去に対しての不満感でもなく、今この瞬間に対する鬱陶しさと粘り気のある気持ちの悪い感情は。
その気持ち悪さを振り切るように歩みを進め
10万ドルをかけたクリエイターイベントの事を
思い出した、暗い夜道を歩きながら人生の振り返りや将来に対するビジョンや色々な喜怒哀楽な思い出はあるけれど、こうして今もSNSを見て空虚な感情で満足している自分は、その気持ち悪さを抱えながらこの先も生きては行かなければ行けないのかと。
この感情をぶつける為に、僕は北海道を一周し
全ての映像を納め一本の早送りにする事によって
人生の時間の切り取る全てが今の連続でしか無い
事を表現したい。
この映像を作品として消化し、最後の夏休みの
思い出と現実世界に対するアンチテーゼとして
世界中から評価されて10万ドルを手に入れて僕のこの思想や感覚を世界から共感されるのだ。
ただ、僕には、その映像を保存するスマホの容量も北海道を一周今からするなどという体力もメンタルも無い。
これがまた一つ現実。
行動しなければ何も変わらない
だけど、行動できないなりに何かを行動したい
この感情を吐き出す為に河川敷へ走り出した。
優秀な決断と行動を繰り返せる人々は
思い立ったが吉日というが、僕のような
一歩を踏み出せずに生きている人は少なからず
何処かには存在してるのでは無いか?
だから、こんな発想だけの気持ち悪い鬱々とした
感情をこの場に書き残す事が僕なりの精一杯の気持ち悪い感情への対抗と処方箋だ。
過去も未来もない、今を大事に切り取って生きる
ただ、それだけの事を行動して行きたい。
以上。
寒空の河川敷より。
※この作品はフィクションです。