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ゆるい生活(読書感想文)
昨年の秋から私がめまいに悩まされていたので、優しいお友達が私に本を紹介してくれた。最近友人や生徒さんが私に紹介してくださるものがドンピシャ過ぎて、なんか嬉しくて笑っちゃう。
群ようこさんは若い頃、結構好きで読んでた方。でもエッセイ的なのは読んだことなかったから、これを読んでまたグッと身近に感じた。
年齢的にもこれを書かれた時は今の私とちょっと近い気がするし、日々起こることをなんとなく俯瞰しながら淡々と穏やかに過ごしておられる感じも、今の私と重なって嬉しい。
表紙にズバリ「漢方薬」と書いてあるけど、正にそれがテーマ。群ようこさんが体の不調を感じた時に漢方薬局に行かれた日々が描かれている。
私も末っ子を産んだ時、自宅出産を選んだので助産院に通っていた。毎日の食事日記を提出して、それに対してあれこれ指導が入る。面倒くさかったし、「ごめんなさい...」の一言だったことも多々あるけれど、今思えば楽しかったな。
ただ「パンは食べ過ぎない様に!」みたいな指導だけじゃなくて、なぜそれがよくないのか、どうすれば良いのかを丁寧に説明してくださったので、その知識は以後の生活にも役立っている。
体を温めるものと、冷やすもの。冷やすものは温めるものと一緒に食べることで、バランスが取れる。体を冷やし過ぎてはいけない。
本当にその通り。もう出産から20年近くが経とうとしているから、その記憶も心構えも消えていこうとしている中で、改めてこの考え方に出会えて良かった。
今いる人生のステージでは、私は今後出来るだけ気持ちも体力も健やかでいられることに、フォーカスしている。今までのクセでいろんなもの食べたい〜っていう気持ちもあるけれど、そんな私も同居させながら、自分の体や心としっかり向き合う日々を送りたい。
自分ファーストなゆるい生活を送ろう。
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心に残った言葉
●先生は、自分の体が現在どういう状態かわからないのに、次から次へと世の中に流される、食や健康情報を鵜呑みにするのも考え物だという。
●...体質を自覚してからは、体の弱い部分に負担をかけず、体を冷やさない食べ方や生活をしていればいいと思うようになった。次から次へと出てくる食や健康情報に振り回されるときりがないので、我が道を行く方針にしたのだ。
→これらの方法は、子どもと関わる時と同じだな〜と。
世の中の「良い」ではなくその人にとっての「良い」なのか。奥深い。
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