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Camblyで世界の旅(15)グループレッスンを薦める時に気をつけたいこと
今日も笑った。イギリスの先生はとても優しく、きれいな英語でゆっくり話してくれるし、ベトナムのクラスメートもよく笑う楽しい人だった。
ただ、もう一人の生徒のことがちょっぴり気になった。最初は生徒が3人で始まったクラスだったけど、序盤で一人画面から消えてしまったのだ。
少し緊張気味に話し出したその人は、自己紹介で「英語が好きだけど、会話が苦手で…」と言っていた。先生がみんなに質問を投げかけて、一人一人答えていく形式のレッスンだったが、先生の質問は理解していたものの、どうやって答えたら良いかわからない様子だった。
私が大人のレッスンで時々見かける生徒さんの様子と被って、心がザワついた。この場合、対面レッスンだったらその場の空気を出来るだけ柔らかくして、必要に応じて母語(日本語)も使いながら心をほぐしていく。でもオンラインでしかも毎回クラスメートが違う。画面を通した世界で先生は英語しか話さない、となるときっと自信がない人はどんどんパニックになっていくだろう。私はその人にも先生にも同情した。
彼女がこのレッスンから自分で下りると決めた時の心境は、「もうだめだ〜」って感じだったのかも知れない。そんな思いをすると、語学を諦めてしまう人がいるから怖い。
私がオンライン英語に興味のある生徒さんにお伝えしているのは、この様な流れ。
①自学:好きな方法でインプット(youtubeやアプリ・映画やドラマなど)
↓
②対面レッスン or マンツーマン日本人講師レッスン
↓
③オンライン英語(マンツーマン)
↓
④オンライン英語(グループ)
初級コース
↓
⑤級を少しずつ上げていく・旅や短期留学などで実践など
①自学:好きな方法でインプット
英語は現地に行けば話せる様になる!といういささか乱暴な意見もあるけれど、私の知る限りは、度胸とフレンドリーな性格、そしてある程度勤勉な人が、この方法で効果を上げられるのかも知れない。
海外に行ったもののインプットが何もされていないので、何も出てこないし意味がわからないと塞ぎ込んだり、日本人ソサエティーに逃げ込むケースをたくさん見た。
今思えば中学英語では、かなり役立つことをしていた。せめて中学英語のおさらいをした上で、動画などで英語の音にたくさん触れておくとリスニングでの苦労をカットできる。
②対面レッスン・マンツーマン日本人講師
中学英語レベルくらいの英語に少し慣れ親しんだら、アウトプットを始めよう。自分の英語が相手に通じる喜びが原動力になるので、繊細な人は特に突然スパルタの先生ではなく寄り添ってくれる講師を選ぼう。日本人講師は言葉の安全面ではスタートにふさわしい上、同じ英語学習者なのでどんなところでつまずきやすいか、を一緒に確認できる。
ある程度慣れてきて、日本語がわからない人とアウトプットに挑みたい、と思ったらフィリピン人講師は笑顔で柔らかな印象がある。ネイティブでも良い先生に出会えたら楽しく続けられるだろう。この辺りでは先生次第なところがある。
③オンライン英語(マンツーマン)
オンライン英語に興味がある人へのアドバイスだったが、ここでやっとオンライン登場。②の部分は飛ばして③でもOK。とにかくここでは「マンツーマン」がポイント。自分が理解していないのにどんどん進まれたり、他の人を待ってなかなか自分の話すチャンスが来なかったり…というよりは、ここではとにかく英語を自分で使ってみて、手応えを感じることが必要。
④オンライン英語(グループ・初級)
グループレッスンの良いところは、いろいろな国の英語学習者と出会えるところ。同じくらいのレベルなので話しやすい。ただ、初級コースでは会話がゆっくりで物足りなく感じることがあるかも知れない。ここは最初初級で始めて、手応えを感じたら級を上げていくと良い。
最初から中級や上級に入ってしまうと、自分が情けなく感じてしまうかも知れないので要注意。ここではこれが一番のポイント。自信の有無は語学で肝になるので、自信をつけながら少しずつ階段を上がっていく感じで焦らず進もう。
⑤級を少しずつ上げていく・旅や短期留学などで実践など
自分の英語が使えそうだ、と思ったら実践に身を置いてみるのも良い。ここまでくるには、「間違いは次へのステップ」マインドを身につけておかなければならないが、それがあると無敵なのでどんどん実践して英語で楽しもう。
第二言語を学ぶ楽しさの一つは、幾つになっても自分の成長を感じられること。それに、海外の人と話す中で日本人同士では得られない文化交流ができること。学生時代は「しなければいけないこと」だった英語で傷ついた経験をした人も多いだろうが、大人の楽しみとして語学はおすすめ。是非今度は「楽しむにはどの方法がいいかな」とウキウキした気分で飛び込んでいただきたい。
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