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「変な英語教師」の日常

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「変」というと語弊があると思うのですが、インパクトをとって「変」という言葉を使っています。子どもたちからも「先生って変」って言われます。これは「変わってる」って意味だと思います。…
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2021年11月の記事一覧

「当たり前」をぶっ壊す

「当たり前」をぶっ壊す

 初めて単身で海外に行った時、自分が信じてきた「当たり前」がぶっ壊される快感があった。私が日本で暮らす間に感じていた違和感は、やっぱり間違っていなかったとわかったから。

私は性格的に納得しないと動けない。

だから、サーッと表面を撫でる様な授業から学べなかった。大人になって小学校で習った算数の公式の仕組みを友達の先生に習って初めて、算数っておもしろいと思った。公式だから覚えろって言われても、なぜ

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先生、受験する

先生、受験する

子どもたちに憧れて

 私の小さな英語教室は、英検の準会場。
毎回希望する生徒が受験し、私はその書類関係や試験監督をする。当たり前に何年も続けていること。
 受験に向けて私は特に勧めることもしないけれど、もし自分の意志ならば絶対に良い経験になることは伝えている。その話を聞きながら、子どもたちはゆっくり自分のタイミングを見る。
 そしてある時、思い切って受験を決める。生徒たちが決断をし、受験に向けて

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学びの本質

学びの本質

 私の英語教室は、モットーを『英語を嫌いにさせない』に絞っている。『好きにさせたい』と思っていた時もあったけれど、それも含めて私は子どもたちの主体性を大切にしたいと思っている。何を好きになって何に興味を持つか、それに私が関与するのはおこがましいと思うからだ。子どもたちに出来るだけ自然な環境を作って、何を選ぶのか何をすきになるのかを一緒にワクワクしながら眺めていたい。そうしている間に英語を別に「好き

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「待つ」ことは嫌だけど「待ってほしい」

「待つ」ことは嫌だけど「待ってほしい」

 この年になったからか、もう子どもの頃から慣れっこだからか、私はせっかちな割に今の時代では「待つ」ことができる方だと思う。というよりもむしろ、その間が好きだったりする。人と会話していて「えっとね...」と相手が思いを巡らせる時間も味わい深いし、先生が黒板にカタカタと文字を書く時間もボーッと出来て良い。

電子黒板か殴り書きか 数年前、高校生の我が子の参観に行って驚いた。電子黒板にはあらかじめ文字が

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