大人になるって
昔からわたしは大人になることに恐怖を感じていた。
成人を迎えたのは一年前。
周りの友達が合法だ!やっと大人の仲間入りだ!と言って楽しそうに騒ぐ中、二十歳になることがなにかもっと特別な、厳粛な意味をもっている気がして不安で仕方なかった。
わたしからみた大多数の大人は
全然魅力的ではなかった。
大人になるということは、自分がそんな人たちの仲間入りをしてしまうのではないかという気持ちもあったのだろう。
また、大多数の大人は"ちゃんとしてて当たり前"
そんな認識もあった。
まだまだわたしは子供で世の中のこと全然わからないのに、急にサバンナに裸で放り出されてしまうのではないかという不安でもあった。
わたしは今21の歳である。
1年"大人"という括りを過ごしてみて感じたことは色々ある。
まず、魅力的でない大人になるかどうかは自分次第であるということだ。
当たり前のことだがなにを基準として物事を決めるか、なにを幸せと感じるかは人それぞれである。
わたしは周りの"大人"に合わせて生きていかなければならない、そう考えてしまっていた。
わたしはわたしのような子どもから、
「魅力的な人だ」そんな風に思われる大人になりたい。
そしてもう一つ、大人が"ちゃんとしてて当たり前"
そんな常識どこにもないのだろう。
ちゃんとしてる人はしてるし、してない人はしてない。
ちゃんとしてなくたって悪いことじゃない。
みんな成長途中の芦なのだから。
まだ社会に出たわけでもない未熟者のわたしが、わかりきったように言えることではないけれど‥。
社会を知らない未熟な自分の憧れや理想を肯定できる生き方をしていきたい。