夢限航界ファルファニアⅡ③ 作品について ーー架空アニソン祭2024参加作品ーー
※はじめに
本記事は架空アニソン祭2024参加作品
『風を浴びて / 夢限航界ファルファニアⅡ OPテーマ』、
作品そのものについての解説です。
以下に記載することはあくまで私の考えであり、
皆様が曲から感じてくださった全てが。
イメージして頂いた全てが真実です。
ここに記載してないからと言って、
皆様の想像を否定する訳ではないことは
ご理解ください🙇♀️
楽曲を未試聴の方は、
以下の動画も併せてどうぞ!
1:イントローー希望ーー
①:初めて出会う あなたのことを待っていた
いきなり抽象的な歌詞ですね……💦
「初めてって何?」「あなたって誰?」と
思った方も多いのではないでしょうか。
イントロの歌詞は、本作品のキャッチコピー、
「これは、まだ見ぬあなたに出会う為の旅路」
と連動しています。
語り手はリノ。まだ新人の彼女が、
船長になって出会った乗客たちに希望を抱く……
そんなシーンです。
希望に満ちた歌詞とは逆に、
動画は暗い世界から始まります。
深い海の底から湧きだす泡を辿ると、
その先に見えるのはファルファニアⅡ。
ぼんやりと淡い光を放ちながら、
次の場面に移動します。
②:夢のような 船に乗りながら…
文字通り、ファルファニアⅡを指す部分。
但しここで言う「船」とは
ファルファニアⅡのことだけではありません。
動画で僅かに映る初代ファルファニアも含め、
「夢のような船」としています。
前作の主人公機を沈没させるという、
下手したら炎上しそうなシーン。
初代ファルファニアは
前作で起きた「ある事件」で停止。
本作の主人公機、ファルファニアⅡが
動き出すきっかけになります。
(前作の物語を公開していないので、停止した理由はまだ秘密になってしまいそうです……🙇)
③:タイトルロゴ
前作と殆ど同じ
「夢限航界ファルファニア」を表示した後、
背後に「2」が追加されます。
ファルファニア→ファルファニアⅡへ
物語が受け継がれる様子を、
タイトルロゴでふんわりと表現してみました。
ちなみに「夢限航界」の部分も変わっていて、
1期では水色1色だったのが、
本作では4色になっています。
ピンク→リノ 水色→イア 黄色→マリエ
灰色→シルバーさんと、
主人公4人をイメージした色にしました。
④:余談ーー空の色ーー
タイトルロゴは作品の顔。
これが出てくるシーンは、作品の象徴と言っても過言ではないでしょう。
1期でロゴが出てくるシーンは青空。
主人公のユノが出てくるシーンも同じ青空です。
(同じ絵を変形して使っています)
2期でロゴが出てくるシーンは夕空。
3人の船長の中で
中心人物であるリノが出てくるシーンも夕空。
このようにファルファニアシリーズでは、
「タイトルロゴの空の色=主人公のシーンの空」
という共通点を持たせています。
(そして制作の工程を減らす為でもあります💦)
そう言えば1期OPでも、
夕空のシーンってありましたよね…
空の色と作品の主人公が連動しているとすると、
もしかしたら2期では
1期の「あの人物」が深く関わるのかも……?
2:Aメローーリノとシルバーさんーー
①:ここにあなたが 辿り着いたなら 夢限の旅が始まる
また「あなた」が出てきました。
視点は動画でも登場しているリノ。
「あなた」はイントロと同様に「まだ見ぬ乗客」を指しています。
実は「ここ」というワードは、
シリーズ内で重要な意味をもっています。
(1期OPも『今はまだ ここにいられる』
という歌詞がありました)
基本的に「ここ」は
作品の舞台である「世海」を示していますが、
世海の成り立ちが明らかになれば、
また別の意味があるのかも……?
また、「ここ」という文字は
同じAメロの冒頭ということで、
1期の「心の隙間(こころのすきま)」
とも掛けています。
そう言えば「夢限」という言葉が出ていますね。
「無限」と読みが同じ造語ですが、
意味は全く違います。
「夢限」とは、「夢の限り」という意味。
言い方を変えれば「夢の限界」。
決して良い意味では名付けていません。
②:望んだことも 過ぎた後悔も 全て叶う世海へ
作品の舞台「世海」についての、
大雑把な説明です。
(第1期のキャッチコピー、
「それは、限りなく夢の叶う旅路」
とも掛けています)
ファルファニアは『望んだ場所に行く船』。
乗客の夢を叶える為に存在しています。
たとえ過ぎ去ってしまった昔の後悔も、
世海ではやり直すことが出来るのです。
世海を巡る「夢限の旅」に行こうよ。
リノは「まだ見ぬあなた」=乗客に向かって、
こう語りかけています。
一方でAメロ後半では、リノ以外の登場人物
「シルバーさん」が登場します。
頭骨にどうも見覚えがある気がしますが、
まぁ置いておいて…
ファルファニアⅡの上で遠くを眺めていますが、
一体彼は何を見ているのでしょうか?
AメロとBメロの間に、
一瞬だけ差し込んだシーンがあります。
暗くてよく分からない方も
多かったのではないでしょうか…🙇♀️
このシーン、明るくするとこうなっています。
実は彼女、前作主人公のユノです。
そしてAメロに登場する人物は、
リノ、ユノ=左向き
シルバーさん=右向き となっています。
何故シルバーさんだけ、
別の方向を見ているんでしょうか……
3:Bメローーイアとマリエーー
①:舵を切って波を裂いて 海の果てまで
荒れた空もいつの日にか 凪いで泣くだろう
イアのパート。行進曲風の曲調、「切る」「裂く」といった攻撃的な歌詞は、イアの生真面目で戦闘に長けた点をイメージしたものです。
「海の果て」とは、
ファルファニアⅡの目的地「アラハカ」のこと。
「荒れた空もいつの日にか~」は
道中の困難を指し、
かつて船長試験を受けて
失敗したイアの心情や希望を表しています。
人前で泣くとは思えない冷静なイアですが、
果たして彼女が
「泣く」ようなことはあるのでしょうか……?
②:二度とは無い 命の先で
マリエのパート。
主人公三人の中では最も短いですが、
ファルファニアの物語の根底を指すワードです。
リノとイアは「世海」の話をしていたのに、
ここで急に「命」の話を初めたマリエ。
それも「命の先で」と、
3人の中で彼女だけ文章が終わっていません。
ふんわりした穏やかなキャラクターですが、
彼女にも色々と秘密がありそうです……
ちなみにイアとマリエも向いている方向が逆。
これは物語の序盤では、
二人の価値観や考え方が真逆であることを
意味しています。
4:サビーー誰の歌?ーー
①:風を浴びて また船は駆け出した
1期OPと同じく「風を浴びて」で始まるサビ。
「風を浴びて」のメロディは殆ど同じですが、
最後の音が1期は「シ♭→ラ♭」で下降。
2期は「シ♭→ド」で上昇しています。
(ファルファニアⅡは常時浮遊
→海面から上昇して移動することから)
映像は1期と大まかに似せていますが、
PCのスペックが上がった為、
水面の反射を描画できるようになりました💦
この歌詞はマリエのパートから繋がっていて、
「二度とは無い命の先で、
風を浴びてまた船は駆け出した」
というひとつの文章になっています。
他の二人とは違い、
マリエだけ歌詞がサビに繋がっている……
二人とは違う何かがあるのかもしれません。
②:夢のように どこまでも遠く 続いていく
この部分は「夢限」ではなく、
「無限」に寄った歌詞。
ひとりの人間に描ける夢には限界がありますが、
「夢」そのものに終わりはなく、
どこまでも続いていく……
そんな思いを込めて作った詞です。
しかしこの部分も、
文章として分けるとまだ途中。
次の歌詞へと続いていきます。
③:僕らのストーリー どうか忘れないで
急に不穏な歌詞が登場しました。
動画でもシオサイが登場。
全体的に暗い雰囲気になります。
そして曲中で初めて
「僕」という一人称が登場します。
「僕」は、歌ものではよくある一人称です。
ですがこの歌において、
「僕」は誰のことを指しているのでしょうか?
キャラクター設定に記載しましたが、
3人の船長の中に
「僕」という一人称を使う人物はいません。
(リノ=わたし イア=私 マリエ=ぼく)
集団を表す為に「僕ら」という言葉を使ったのでは?
曲のリズムに合わせて「僕ら」にしたのでは?
もちろん正解ですが、それだけではありません。
1期のキャラクター設定を見た方なら、
自分のことを「僕」という人物が
思い浮かぶのではないでしょうか。
そして2期のキャラクター設定の中に、
一人だけ一人称の記載が無いキャラがいます。
「夢のようにどこまでも遠く 続いていく
僕らのストーリー 忘れないで」
この歌詞は、いったい誰の視点なんでしょうね……
④:笑った 生きた ここにいた証を…!!
三人の船長が順番に歌うシーン。
曲はクライマックスを迎え、
18連ビームもぶっ放しました。
ですがここも、
曲調に反して全く明るい雰囲気ではありません。
最初に登場するのはマリエ。
普段は目を細めている彼女ですが、
ここでは右目を開けています。
この開眼に込めた意味は二つあります。
一つはマリエとエアの関係性。
どちらも赤い目を持つキャラであり、
医務室で談笑する仲。
更に二人とも、OPの中で
初登場シーンで目を閉じる→終盤で開眼
という行動をしています。
そしてもう一つは、前のシーンとの繋がりです。
マリエが歌う前のシーン、
何から始まったか覚えているでしょうか?
シオサイの赤い右目のアップです。
もしかして、マリエの右目が赤い理由は……?
イアのパートも妙で、
「生きた」って、何で過去形なんでしょうね……
そしてリノも「ここにいた」と過去形。
(1期OPでは、
『今はまだ ここにいられる』だったのに……)
まるで歌っている時点では、
3人がもういないような。
過去形と言えば、「風を浴びて」という歌自体
イントロ:初めて出会う あなたのことを待っていた
サビ:風を浴びて 船は駆け出した
ラスト:笑った 生きた ここにいた証を…
曲で重要な部分が、
必ず過去形で始まるという共通点があります。
更に前作主人公のユノと、本作のリノ。
服装は殆ど同じなのですが、
どちらも黒と白のスカートを身につけています。
実はこの模様、
ある行事で使われる幕の色をイメージしたもの。
……お話しできるのはここまでです🙇♀️
5:アウトローー「彼」と言う存在ーー
1期の登場人物が、シルエットで勢揃いします。
(これは物語が進むにつれて、徐々にシルエットが晴れていくという演出です💦)
シルエットはそれぞれの
キャラのカラーで書かれていますが、
最後に登場するユノだけ白になっています。
背景もモノクロになり、どこか異質な雰囲気。
(そういえばモノクロって黒と白ですね)
更にこのシーン、
前作で登場したのにいないキャラが一人います。
代わりにシルバーさんがいるのですが、
それが示すものとは……?
この物語の主人公は、船長3人+シルバーさん。
ですがラストに映っているのは船長3人だけで、
シルバーさんはいません。
一方でラスト直前に映る夕空のシーン。
ここでも3人が並んでいますが、
リノの頭の上にシルバーさんがいます。
作品の主人公であるにも関わらず、
いる時といない時があるシルバーさん。
アウトロで出てくるキャラを場面順に並べると、
⑴ユノ、シルバーさん、フェリ、オーガス、エア
⑵リノ、イア、マリエ、シルバーさん
⑶リノ、イア、マリエ
シルバーさんだけ
1期と2期を跨いでいることが分かります。
そんな彼が、2期OPの最後でいなくなる。
彼は一体、どうなってしまうのでしょうね……
6:おわりに
お読みくださりありがとうございました。
こちらで取り上げた内容は、物語のごく一部。
もし機会があれば、1期も含めてストーリーも
公開できたらいいなと考えています。
架空アニソン祭を主催してくださった白乃 秋様。
参加されたクリエイターの皆様。
そして視聴者の皆様。
本当にありがとうございます‼︎
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